【感想・ネタバレ】英語で読む百人一首のレビュー

あらすじ

日本の美が新たな姿でよみがえる
日本人なら誰もが親しんできた百人一首の和歌を美しい英語に。英語を知りたい人にも日本の美をもっと知りたい人にも最適の一冊。

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Posted by ブクログ

ドナルド・キーン、サイデンステカーが亡くなられた今、マクミラン氏は間違いなく日本文学研究・翻訳の第一人者であると思う。外国人に日本の詩や文化が分かるはずがない、という偏見はこの書を読んで完全に拭い去られた。ヨーロッパ文学が専門だった私は、日本文学には疎く特に古典は苦手だったが、マクミラン氏にその面白さを教えられた気がする。Eテレ「100分で名著」でのマクミラン氏の話も面白かった。英訳は素晴らしく、原句の技巧をできる限り英語にも取り入れようと様々な工夫が施されているのが分かる。他の翻訳者による訳と比べてもマクミラン氏の訳は秀逸である。
「あとがき」も読み応えがあり、これだけで一つの百人一首論としてまとめられてもいいのではないかと思った。

*原文にいくつかミスが見受けられたので、指摘しておく。
44番 藤原朝忠
「絶えてしなくは(誤)」→「絶えてしなくば(正)」
85番 俊恵法師
「明けやらぬ(誤)」→「明けやらで(正)」

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2025年01月05日

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