【感想・ネタバレ】はずれ姫のレビュー

あらすじ

「はずれ姫」は「マキの包むもの」「はずれ姫」「ナッちゃんの豆腐」「蛍を飲む」「サリーの恵み」の5編からなる短編集。表題作の「はずれ姫」は路地裏のバーで、艶めかしい魅力の女のいつも貧乏くじを引く人生の焦り描く。「マキの包むもの」は、中国人の経営する宅配餃子の店で働くやるせない日々、「ナッちゃんの豆腐」の女性は、小さな飲み屋の女将、醜女の彼女はその店の中だけで人生の大半を過ごすが、ふらりと現れた男に騙される。「蛍を飲む」は、男と酒だけが生きがいの
アルコール依存の女の優しさ。「サリーの恵み」は引きこもり男が病院で知り合った天女にも思える女の悲しい性とは。5編の短編それぞれにまともな人生を生きられない女たちの懸命さと、切ないまでの男と女のふれあいを描く。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

短編。
家出したまま気付けば無一門となり住み込みの餃子を作る仕事を見つけ、店主が夜逃げしたあとも、昔の男を思い出しながら必死に餃子を包む日々。

妻に文句を言われ、娘に物をねだられる日々で、偶然出会った喫茶店の女との関係と壊れていくまで。

古ぼけた酒場でずっと昔から働くなっちゃん。
容姿は歳を取っても心は乙女のまま、悪い男と外の世界を夢見て、全てを奪われるまで。

家族に疎まれる引きこもりが、街で出会った噂の女のとりこになり、また再会したいという思いから社会復帰を果たすまで。

口下手で親や周囲に誤解されたまま心を閉ざし、唯一の支えはなんでも知っているあにだけだったが、いつの間にか兄に支配されるようになり、
タダ働きで農地を耕す日々に溜まる鬱憤と、思い出すアル中女のこと。

なんかエロい。

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2024年08月09日

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