【感想・ネタバレ】眠れぬ真珠 3のレビュー

吉田まゆみ / 石田衣良

彼が映像の世界に戻るとき、私たちの恋は終わる――17才年下の映像作家・素樹と恋に落ちた、45才の女流版画家・咲世子は、いつか彼が自分から離れていくことを予感しながら、彼と慈しみあうかけがえのない時間を過ごしていた。そして、再び彼が映像の世界へ戻る決意をしたとき、咲世子は…！？ 石田衣良の人気小説を吉田まゆみがコミック化し話題を呼んだ純愛ストーリー、感動の完結巻！！

[ブクログ · ★★★★★]

石田衣良の原作を読んだとき、泣けた。
その作品が、吉田まゆみによってコミックス化されていると知り、
迷わず飛びついた。

主人公は更年期を迎えた４５歳の女、
恋愛相手は１７歳年下の若い男。
「１７歳年下」という言葉は、
自分の私生活においてもキーワードなわけで、
主人公と自分は、生活環境は違っていても、
４０代半ばの女としての恋愛観としては納得がいく。

歳の差が大きい二人には、
未来はないかもしれないけれど、「現在（ｲﾏ）」がある。
それを再認識できた。