あらすじ
やりたいことも見つからず、女にも振られ、東京から逃げるように大阪にやってきたイマドキの若者、田町直也(23歳)は、深い考えもなく消費者金融会社の『帝国金融』に就職する。教育係の灰原達之をはじめ、『帝国金融』の百戦錬磨の先輩たちに揉まれながら、心ならずも“金融道”を歩き始めることに。府議会も絡んだ魚市場移転延期問題に翻弄される人達への融資を通して、金を貸す側の厳しさ、金を借りる側の苦悩やズルさを知っていくのだった…。
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Posted by ブクログ
ナニワ金融道シリーズで一番新しいシリーズ。かな?
豊洲市場の移転とか、
色々時事ネタだったりを絡めていて面白い。
ストーリーは1話が2冊完結、もしくは1冊で完結するので、ライトな感じで読みやすい。
東京から転がり込んで帝国金融に就職した田町がエグい取り立てに参りながらも成長していく姿は、昔の灰原とかさなるけども、田町は今風の若者でそれも新鮮で良かったと思う。ピアノ講師との物語はこちらまでドキドキしてしまいました。キレイな終わり方で良かった。
それにしても、この令和の時代に帝国金融のような、昔ながらの金融屋の人たちはまだまだいらっしゃるのだろうか。
ほぼ必ずお色気シーン?いやオゲレツシーンもあるので、読んでていきなりギョッとしますが、それもお約束ですね。
本シリーズファンには間違いない面白さです。