あらすじ
退屈な日常から抜け出したいヒネクレ男子・野々宮。 ある日、彼は美人で成績優秀、さらにゴシップが絶えないクラスのアイドル・月森葉子のノートを拾う。そのノートからはみ出す紙切れにアイドルとは程遠い言葉── 『殺しのレシピ』 という見出しを見つけ……その日を境に月森との仲が一気に狭まっていく。 シニカリストとキュートな悪女、そんな二人の不思議で奇妙な関係とは……!?
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
読みましたよ.
退屈な日常を抜け出したいと考えるシニカル男子の野々村くんが
成績優秀でゴシップネタの絶えないクラスのアイドル月森葉子のノートを拾う.
そのノートに挟まっていた紙片には「殺しのレシピ」という見出しが.
思わす持ち帰ってしまった彼は翌日月森に探し物は無いか尋ねるが,
彼女は「いいえ」という返事.
その数日後,月森葉子の父親が事故死する….
予想以上に面白かったよ.
スイスイ読めたんで結構気に入ったかも.
この作者は今後もチェックして行こうかしら.
Posted by ブクログ
2011年5月19日再読
・きざったらしいのとシニカルなのをないまぜにしたような主人公の思考がとても楽しい。
・互いの間合いを探り合うようなこの作品の会話がたまらない。どうやったらこんなの書けるんだろう。同じ電撃の狼と香辛料に通じる部分がある。思えばあれも男が女に振り回される話であった。
・頭の切れる登場人物が一足飛びの会話をするのは実にかっこいい。
・やっぱりこのラスト最高!半年も前に読んだというのにはっきりと覚えていた。最初から手のひらの上だったと分かったときの衝撃。あれだ、賢くてしたたかな女性に弄ばれたいんだな俺は。われながらひどい性癖。頭のいい女性を好きになる傾向にあったのは多分それが根底にあったからだきっと。
Posted by ブクログ
電撃大賞の選考から漏れたらしいけど、すごく面白かった。
淡々としてるがユーモアもあって、言葉選びも頭でっかちじゃなくて上手。
この人の文章の持ってる温度は肌に合うなー
イベントを発生させるんじゃなくて主人公の思考を展開させて事件を進展させていく、それを描ける力量は大したものだ。
特に刑事との駆け引きにはニヤニヤしちゃいました。
話の内容的にシリーズ化はなさそうだけど、次回作も楽しみ。