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Posted by ブクログ 2017年10月16日
元リクルート人事の佐藤氏の著書。
さすが、と言わんばかりの合理的な理論に基づく採用関連の分解化と戦略。
事例も多数載っていてわかりやすい。
経営、人事に携わっていない私だが、読んでよかったと思う一冊。
今後は人事チームに限らず、「性格の良さ」は個々からも発信する時代になると思うので。
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■中小企業が採用で勝つポイントは性格の良さ
会社の売り上げ・規模・伝統といった外見ではなく、
大手企業では得られない"やりがい"や、"多様な働き方"を柔軟に提供すれば、
良い人材を獲得することは十分に可能
また、「外見」は入社理由にはなるが退社理由にはならない
→多くの場合は退職理由は「性格」が理由なので、
性格の悪い企業は採用だけでなく定着・退職面でも悩むバッドスパイラルに…
■自分より優秀な人材を採用しろ
リクルートでは「自分より優秀な人を採用しろ」というのが採用基準
自分がコントロールできる人材だけを採用していたら会社は衰退する
いい人材を集めるには「マーケティング発想」で考えてみる
→相手の立場で「どうしたら応募するだろうか」を考えること
求人情報にはハードとソフトの情報がある
ハード:企業規模、歴史、ブランド、給料、業界のポジショニング
ソフト:ビジョンや理念、どんな仲間がいるか、働き甲斐、働き方
日本は新卒で入社するときに外見=ハード情報で選ぶ人が多い
その人たちが転職を考える際は「性格で選ぶ」という人たちが必然的に多くなってくる
■働き甲斐のある会社
働き甲斐は「ビジョン」「成長」「仲間」で出来ている
ビジョン:会社と自身のベクトルがフィットしているか
仲間:半径5mの人間関係は良好か
成長:朝鮮から達成感・成長感を得られるか
ex)VOYAGE GROUP
「人を軸にした事業開発会社」
→何をするにも「人」がスタート地点であり、「0→1」を生み出すのも「人の想い」
事業は何をやるかも大事だが、誰がやるか・誰とやるかも重要
■ビジョンとは社会とのつながり
ビジョンは「誰のために何をするのか」
言い方を変えると自社が社会に対してどんな貢献をするのか、という社会とのつながりを表す
→これを明確にすることで「いい人材が集まる武器」になる
■イクボス的マネジメントの心得
1.オーダーメイドの指導と声掛け
2.チームワークの向上
3.ボス自身の覚悟
■生産性の高い労働=脱長時間労働
ex)スタートトゥデイ
*ろくじろう(9-15時勤務)
・昼休みを取らずに15時まで勤務し、終わっていれば帰宅OK
・定例会議や報告会は1時間ではなく15分単位で設定
→時間への意識が高まった
→資料を視ずに、プレゼン者の話をしっかり聞くようになった
→資料作成の時間が減り、プレゼン力の向上にもつながった
■採用は経営課題
会社にとっての最重要プロジェクト
→変革はトップダウンで行っていく必要がある