【感想・ネタバレ】キャピタルのレビュー

あらすじ

スタイリッシュな文体で、世界の真実に触れる!

七年間の勤務後、一年間の休暇を取る権利を得た僕は
、肌寒いバンコクで、車椅子の彼女と会った。
世界の真実に触れる、芥川賞候補作!

資本(キャピタル)と個人の適切な距離ってなんだろう?

僕は一年間のサバティカルを取った。
誰もが権利を得られるわけではない。
コンサルティングファームで七年間生き残るのは難しい。海亀みたいなものだ。
卵から孵る、海にたどり着く、最初の餌を見つける、宿敵から逃れる……
1/5000の確率であなたは生き延びて成亀になり、
同じく1/5000をくぐり抜けた恋人に愛を囁くことができる。
(本文より)

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Posted by ブクログ

どこにだって行ける
どこにも行けない
どこにも行かない
そのなかを行き来して、くるくるまわる
私たちは、もう目的がないと走れない
誰かに必要とされるために、ひたすら牙を研ぐ

目的を達成するために理解する
理解するために差分を見つける
差分をみつけるために単純化する
そのときに捨てられるものに思いを馳せる話
それ以外の方法を持たない私たちの話

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2018年06月17日

Posted by ブクログ

コンサル7年目、休暇中の須賀君が出会った彼女との話。村上春樹を彷彿とさせる言い回しとバンコク、東京と移動する視点がサヨナライツカっぽさを憶える。メモ。(1)余計な事は話さなくても通じるものだよ。須賀も分かるだろう。(2)予期された偶然。先輩この言葉好きでしたよね。長期的な視野に立って不確実性を克服する時の前略オプションとして(3)終わらないPJは無いんですよね
。‥終わらない人生も無いよ。企業もね。資本だけは残る。(4)愚か者になりたくなければ時間と戦わないこと。時間だけは等価交換出来ないからな。

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2017年07月08日

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