【感想・ネタバレ】おことばですが、魔法医さま。 ~異世界の医療は問題が多すぎて、メスを入れざるを得ませんでした~のレビュー

あらすじ

優秀な医学生の伊坂練次郎が召喚された世界……そこは回復魔法が正統な医療として発展した異世界だった。魔法医の少女コーディによる魔法治療を目にした伊坂は、それが内科的な病気にあまり効果がないことに気づく。ならば!と現代知識を活かして病に苦しむ人たちを診て回るが、それを知ったコーディはなぜかプンスカ怒りだし――?? 「魔法こそ唯一絶対の医療なんです! あなたの言うカガク?なんて認められません!」 自らの医療魔法に絶対の自信をもつ少女と、現代医療に全幅の信頼を置く青年。二人の出会いが異世界医療に革命を起こす!?

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Posted by ブクログ

異世界チートものにおける主人公の武器が現代医学だったなら? という構想です。主人公が召喚された異世界では魔法医療がすでに存在して体系化されています。そこへ正義感あふれる医大学生の主人公が現れ、現代医学でアプローチしていきますが、魔法医であるヒロインは快く思わず反発します。
「アンダーザドーム」や「レジェンド・オブ・ゾロ」などに見られる、精密機器がない場面における薬品生成や培養のシーンを、異世界というシチュエーションで取り込むことによって、難解なイメージがある科学を可視的に描写しています。
ヒロインは魔法を医療に使ったり破壊に使ったりできて、やや万能すぎる点が気になりました。メガネ理系ヒロイン(異世界)もかわいくておすすめです。

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2017年05月06日

Posted by ブクログ

現代の医学生が異世界に飛ばされて現地の魔法医と旅しながら病気治療する話。
うん、わかりやすい(笑)

飛ばされたのが学生なもんで、本格的な治療とはまではいかなくて、現代の医療のすごさを見せつけるまでにはならないのが、少し肩すかしかな。

いろいろ突っ込みどころは多い。
医学生・伊坂の知識はどっちかっていうと医学というより化学の方で、それって医学生としてはどうなの?
ニトログリセリン作るよりも、某漫画ではないがカビからペニシリン作る方が医学生らしいよなあ。
インフルエンザの対策に大怪鳥を討伐に行くんだけど、卵がなかったらどうするの?とか。
そこからワクチン作っても、今かかっている人は治せないしなあ。
まあ、拡大は防げるけど。
とか、いろいろ思った。

ただ、純粋に患者を助けたいと思う伊坂と魔法医コーディの頑張りには胸が熱くなった。
反発していた二人がたとえ相手のやっていることが理解できなくても、患者を治そうとするそのバカみたいな行動と熱意を感じて、相手を信頼するようになる展開は、お約束ではあるけれど、とてもいい。
なので気持ちよく読めた。

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2017年04月24日

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