あらすじ
人前でのスピーチでは誰でも、「とにかくあがってしまう」「緊張して思うようにしゃべれない」と思ってしまうものだ。しかし本当に、「あがりや緊張」がその原因か。著者はノウハウさえ身につければ、スピーチ下手は簡単に克服できる! と自信をもって述べ、余すところなくヒントをしめしていく。たとえば、「全文を丸暗記しないで筋書きだけを覚える」「友人や知人に話しかけるようにスピーチをする」「意識的に失敗談や恥ずかしい話をする」「話題は一つに絞り込む」「言葉癖を直すとだんぜん聞きやすくなる」「地声を明瞭な声に変える体操はこれだ」などのコツを掴めれば、“この人は上手いスピーチをするなぁ”と感心されるようになるのである。とくに本書では、基本を学ぶ最良の方法である「3分間スピーチ」の作り方を披露している。そこには短時間で、自分の思いをきちんと伝えるエッセンスが詰まっている。読者の皆さん! 勉強して、練習して、スピーチ名人になりましょう!
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Posted by ブクログ
この本がレビューもなく、評価も少ないのか、個人的には解せない良い本だと思う。理由としては、文例集とかを見て、自分の状況に変えるほうが一般的な方法であり、体系的に3分間スピーチを考える本書のような本は少ないのかもしれない。
個人的には、このような本に出会えてよかったと思う。
まず、冒頭で3分間スピーチができない理由を、①スピーチのつくり方や仕方の基本を知らない、②本番までに十分な練習をしていない。2つのこととして、2つを解決するために本書が展開されている。
前半の3章では、まず1章で「うまいスピーチ」ではなく「よいスピーチ」をするための心構え等を解説し、2章ではいいスピーチをする人が日頃やっていることでネタを探すことなどの説明、3章では3分間スピーチができることによって、論理的思考ができることなど相乗効果等を解説している。
後半の4章からがより実践的で、4章では、テーマ/目的の明確化、聞き手の分析、全体の構成例(主題と話題)、展開例(3段/4段論法、切り出し-展開(7技法:6章解説)-結び)を説明している。
5章での勘所として、シンプル・スムーズ・スマートの大切さ、イメージ・例え話・比喩・視覚物の活用・デフォルメの重要さ、話をする時の態度等の演出について説明している
6章では、4章で挙がった展開例の7技法を、①「時系列的アプローチ」、②「比較的アプローチ」、③「段階的アプローチ」、④原因→結果、結果→原因等の「因果関係アプローチ」、⑤一般論→特定の話の「演繹的アプローチ」、⑥特定の話→一般論の「帰納法的アプローチ」、⑦正→反→正の「弁証法論的アプローチ」について解説している。
全体像を考えるにはうってつけの本だと私は思うのですが・・・・。