【感想・ネタバレ】口腔医療革命 食べる力のレビュー

あらすじ

健康長寿のカギは「食べる力」にあり!

医療は日々進歩し、日本人の平均寿命はどんどん延びている。ところが医療の現場で犠牲になっているものがある。
それは「食べること」だ。

多くの専門医は自分の分野を優先するので、「食べること」は時として治療の邪魔になる。そのため専門分野の治療を優先する医師が、患者に「食べさせない」選択をしてしまうのだ。食べることが少しでも危険だと判断されると、食事はほとんどが流動食、点滴。ひどい場合は、経鼻経管栄養や胃ろうにされてしまう。なぜ、こんなことが起こるのだろうか?

実はいまの医師は教育課程において「食べること」を勉強する機会がない。
そもそも食支援に重要な役割を果たす「口腔機能」の専門家がいない。「口腔」とは口の中から喉までの器官。人間の体の中で、口と歯だけは医科でなく、歯科が担当する。口腔内のがんやできものは歯科の口腔外科が担う。ところが口腔の外科医はいても、機能の低下や障がいを治療・改善する内科の専門家が全くの不在なのだ。

医療から見放されている「口腔機能」だが、人間が生活していく上で、このうえなく重要な器官なのだ。「食べる」「喋る」「笑う」という、人間の健康にとって最も重要な行為を支えているからである。

本書では「食べる力」の重要性を、実例を交えて紹介するとともに、健康に老後を過ごすために必要な対処法や、自宅で簡単にできる「口の力」リハビリ法もイラスト入りで紹介します!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

 塩田芳享(しおだ よしたか)著「食べる力」、2017.1発行です。人工栄養高齢者の急増。現在は「食べる力」がともすれば、窒息、誤嚥性肺炎予防の名のもとに奪われていくおそれがあると著者は述べています。「食べる力」とは何か!? 健康のバロメーターは「食べる、喋る、笑う」。そして、食べる力が喋る力と笑う力につながっていると。一方で、急激な高齢化についていけない歯科事情もあるとのこと。よく噛んで味わうには自前の歯がいいことは勿論ですが、高齢者にとっては噛みやすい入れ歯が何よりも大切ですね。いい歯医者さんは宝物です。
 示唆に富む内容でした。塩田芳享「口腔医療革命 食べる力」、2017.1発行、再読。日本人の平均寿命は延びたが、「食べること」がその犠牲になっている。病院が食べられない高齢者を急増させている。誤嚥性肺炎の防止から胃ろうや鼻からの栄養補給、医師がリスクを減じ、患者のリスクを増やしている。人間にとって「食べる力」とは何か! 食べることによって生きる力が湧き、それは歩く力へと。噛む~送り込む~飲み込む は一連の動作。口腔ケア、口腔リハビリ、噛み合わせの調整された義歯が大切。食べる、喋る、笑うが健康のバロメーター
 医科と歯科の狭間で見過ごされてきた口腔(口の中)。医療現場で食べられない高齢者が急増。誤嚥性肺炎を防ぐため、飲みこむ力が弱化した患者に胃ろうや鼻からチューブの栄養摂取を。大切なのは、噛む力、送り込む力、飲みこむ力の一連の動作。食べるリハビリをすれば、食べる喜び、そしてそれが生きる喜びに。するめを口の中で動かしたり、指で下あごを押さえたり、舌や口の運動を。「食べる・喋る・笑うが健康のバロメーター」 塩田芳享(しおだ よしたか)「食べる力 口腔医療革命」、2017.1発行、再読。

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2018年01月16日

Posted by ブクログ

「口を鍛えて、いつまでも健康!」いい標語です。おいしく、楽しく、安全に食べることは、介護の現場でも常に重用ししています。言いまわしに引っ掛かるところや、仕事柄同意できないところ(在宅介護が一番)もありますが、お薦めの一冊です。個人的には「フレイル予防プロジェクト」が地域の高齢化対策に取り入れられないか興味があります。

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2017年03月27日

Posted by ブクログ

知多半島に住んでいる要介護認定を受けていない65歳以上の健康な高齢者4,425人を4年間に渡って追跡した結果は、「20本以上自分の歯がある人と、しっかりと入れ歯を入れている人とでは、認知症になる割合はほぼ同じで。それに対し、歯が19本以下で入れ歯を使っていない人が認知症になる割合は約2倍。」
藤田保健衛生大病院では、あらゆる職種が150名集まる日本一ともいえる「栄養サポートチーム」が活動している。

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2017年03月20日

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