あらすじ
出逢い、求婚、婚約と順風満帆に愛を深めてきた大学生の月子と若き陶芸家の宗慶。幸せの絶頂で月子を襲ったのは、宗慶の事故の知らせだった。命に別状はなく、ほどなく退院した宗慶だったが、どこか様子がおかしい。昨日話したことを覚えていないのだ。医師から下された診断は――記憶喪失、記憶障害。宗慶の記憶は一日しか保たないという。共に歩む道を選んだ二人だったが、宗慶の独占欲は日に日に強くなっていく。やがて月子の体に刻んだ愛の証や変化を他人によるものだと嫉妬した宗慶は、月子を縛り、折檻するように。愛ゆえの打擲。繰り返される執着愛が行き着く先は……。
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