あらすじ
「第2回お仕事小説コン」グランプリ受賞! …それは、人の心の奥を映し出す、摩訶不思議な力―。
時は明治。浅草の人気芝居小屋「大北座」の跡取り息子・由之助はある日、馴染みの警官から頼み事をされる。
それは、魚目亭燕石と名乗る“訳有り戯作者”の世話役になってほしいというもの。燕石は「浄天眼」の持ち主で、物に触れるとそれが持つ“記憶”を、人に触ると読心術が出来てしまうが、それが嫌で家に引きこもり、戯作を書きながら女中の千代とともに静かに暮らしているという。だが、由之助や警官によって呪いや殺人事件に巻き込まれていき…?
「第2回お仕事小説コン」グランプリ受賞! 謎解きレトロ浪漫ミステリー、シリーズ第1巻!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
設定が飲み込みにくくて序盤読みにくかったけど、人間関係理解できてからは面白かった。
今のところ浄天眼(千里眼)で暴いているだけでミステリではないのでは?とタイトル詐欺を感じているけど、下巻は推理パートあるんだろうか。
Posted by ブクログ
【浄天眼】物や人に触れると、それが持つ記憶や想い、思考が見えてしまう異能を持つ、戯作者・魚目亭燕石。
浅草の人気芝居小屋の跡取り息子の由之助。
二人が捜査の行き詰まった事件の解決に引っ張り出され?!しつつ、話は由之助が大切に思う家族の過去の秘密を明かして行く辺りにグイと惹き込まれていきました。
燕石と女中千代との関係も何やら気になるところで下巻へと続いて行きます。
時代背景が江戸から明治に移ったばかりのレトロな雰囲気の中、街の様子や衣装、江戸言葉なんかも粋で、情景が鮮やかに伝わってくる。テンポのいいお話でした