【感想・ネタバレ】天使と鴉のプレセピオ -人狼×討伐のメソッドI-のレビュー

あらすじ

“人狼”、彼らは一年間に一人、人間を喰らわなくては、その命を保てない。カナガワIII区の新人討伐官・連野壮真は、人に化けて人を喰らう人狼を討伐するため、自らを天使と名乗る同僚の討伐官・篠崎樫乃と任務に励んでいる。共に両親を人狼の手によって失った二人。だが、二人は初めての囮捜査で偶然にも、樫乃の両親の仇である、遺体にV字の傷跡を残す・侵才の人狼《VOLF》の犯行の痕跡を発見する。しかし、樫乃が人狼の正体を見破ることができる《暴きの目》を発現させてしまったことで、二人の運命は大きく変わってゆくこととなり――!? 第12回MF文庫J新人賞受賞、鮮烈の小説デビュー作。これは――決して暴いてはならない真実の物語。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

人間のいる世界に紛れ込み人間を食い殺す人狼。関東討伐局の新人討伐官連野壮真は同僚で自称天使の篠崎樫乃と日々任務をこなして来た。ある日樫乃の両親を殺した人狼の痕跡を発見し、樫乃自身がある能力を覚醒させたことで日常が一変する。
壮真が人狼だとは1ミリも思っていなかったので、正体が分かった時は衝撃的だった。それと同時にこの物語、主人公は壮真でなく射京だったのかとがっかりした。そして壮真が気の毒で仕方なかった。射京には才能もそれを発揮する能力も利用出来る場所も協力する人もたくさんいる。壮真には樫乃しかいない。壮真の孤独を表現したのだろうが、そもそもの条件が違い過ぎて、射京が悪魔のように壮真をいたぶっているようにしか思えなかった。主人公が悪の側でその苦悩や孤独を書くのは新鮮でいいのだが、もう少し壮真が有利になる条件ががあってもいいと思った。

0
2022年03月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ゆっくりしたペースで読んで、クライマックスにぐっとくる、そして読後に虚しさを残していく。読者の期待を良い意味で裏切るどんでん返しが複数設けられているのが飽きずに読めてよいです。また、ライトノベルでは避けられがちな「主人公の殺人」への切り込んでいただけたことも読者として嬉しいです。すべての謎が解けるクライマックスでは、胸を打つ複線回収で余韻を生んでいます。ただ大人だけでなく若者が人狼討伐をする社会背景やイコイさんの異名についての投げっぱなしなど部分的に粗は感じましたが、面白かったので個人的には星4の高評価。

0
2017年01月29日

「男性向けライトノベル」ランキング