【感想・ネタバレ】スノーデン、監視社会の恐怖を語る 独占インタビュー全記録のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

スノーデン監視社会の恐怖を語る 
小笠原みどり 毎日新聞出版


地球上で最大の恐怖組織を相手に内部告発へと踏み切った
英雄らしからぬ沈着冷静な一匹狼の周到な頭脳とユルギのない心に感動
読むほどに事実は小説よりも奇なりを実感し
利己心に目がくらんで搾取する依存以外に生きる価値を見いだせなくなった
人間の浅ましい姿を垣間見ることになる

これほど頭の回転が素早く巧妙なのに何故一歩下がって世界を俯瞰できないのか
どう考えても不思議だけれども
一度振り向いた過去の知識と知恵から抜け出せずに井の中の蛙に閉じこもっている
これが彼らのあわれな現実なのである

不安に怯えてパニクッタ火事場の馬鹿力は冷血この上なく凄まじい暴力となって
執拗にイジメとカツアゲとイタブリに癒やしを求めて何千年と
世界制覇を企てながら生き延びてきたのである
権威ある存在であるほど悪魔が天使の衣を羽織る影で警察国家を操る存在だということだ

今では咳払い一つで側近共が忖度して人より先んじて汚い仕事を率先して果たし
タナボタの利権を献上してオコボレを頂く秩序とシキタリと監視システムが行き渡り
信頼関係を壊された市民同士が裏切り合う
少しでも頭を上げて首を出したり流れを乱せばたちまち通報される監視社会
自尊心や自律心や哀れみや対等観や全体観を持とうものなら徹底的に
アメとムチで洗脳されるか殺されるかのどちらかであることを理解することになる

勿論監視社会から抜け出すにはどうすれば良いのかという問題が大事である
対立と疑い合うことこそが彼らの罠だと気付き過去に溺れた依存心を跳ね返す勇気を持ち
前後左右を見渡せる今を捉え直してお互いの存在を認め合い
対等観と自在性による民主主義を目指すことである
不安恐怖におびえさせられて分裂してしまった市民同士が信頼関係を取り戻すために
自主的に一人ひとりが全体観を求めて視野を広げ切磋琢磨できる仲間を創ることである

0
2017年07月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

3分の1は著者がインタビューに至る経緯。残りはスノーデンのインタビューと、関連する話題。
元記者のせいなのか新聞を読んでいる感覚にもなる、新聞のように前提条件は暗黙のうちに了承されていて、思いも共有されているはず、という感覚で書かれているので、そのあたり共感できるのならスッキリ(内容はスッキリではないが)するし、そのあたりに違和感が少しでもあると、何も内容が入ってこない。
新聞が政府の御用聞きになったこととは別にちゃんと取材してほしいし、スノーデンの発言の内容をすべて受けいるのではなく裏付けをもうちよっと取材してほしかったかな。読みにくくても本書を一度は読んでおいたほうが良いとは思う。

0
2017年03月14日

Posted by ブクログ

スノーデンのインタビュー記録よりも著者自身の主張の方が多く強い感じで、タイトルから想像する内容とは少し違う。
インタビューを前面に出して、その内容を検証したり考察する形式の方が良かったのではないか。

0
2017年05月09日

「社会・政治」ランキング