あらすじ
“養護院出身の伯爵令嬢”にして、新人バイオリニストのミレア。そんな彼女が、「音楽の邪魔になる求婚者よけ」という利害が一致し、公爵家の跡取りで、気鋭の指揮者でもあるアルベルトと仮婚約することに……!!
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予想外の面白さ
ヒロインが幼い頃に出会った少年と言えば、正体は初めから明らか。そして発展途上の天然天才少女と才能プラス努力の頑固者青年の取り合わせも珍しいものではない。なので、ほんの息抜きで斜め読みするつもりで手を出しましたが、ガッツリはまりこんでしまいました!アルベルトのツンデレ具合が最高です!やれば出来る子なのがとても良い!
Posted by ブクログ
幼い時に自分をバイオリンを通して救ってくれた聖夜の天使に再会するため、何より大好きなバイオリンのため、ミレアはバイオリニストとして宮廷楽団に入団した。しかし、バイオリニストとして頑張ろうとした矢先、望まぬ婚約話を進められてしまう。そんな中、宮廷楽団の指揮者アルベルトから嘘の婚約を持ちかけられる。公爵令息で指揮者のアルベルトを苦手と思っていたミレアはその提案に迷いながらも結局彼の言う通りニセモノの婚約者として振る舞うことになり・・・。
作者さんのデビュー作に何だか似ている雰囲気だと楽しみにしながら読みました。結果、当たりでした。面白かった。宮廷楽団の面々が非常に個性的なメンバーばかりで、キャラたちの掛け合いが良かった。物語も要所要所で事件が起こり、どう解決するのだろうと予想しながら読みつつ、意外な展開にニヤリとさせられたり。恋愛面は序盤はミレアは聖夜の天使に夢中なので、あまりキュンキュンはしませんが、中盤ぐらいからアルベルトにドキドキさせられます。まさに帯にあるように溺愛系(笑)最後まで読むと本当、アルベルト甘々じゃないかwwと思わせてくれます。続編が出るようなら買います。発売したらいいな~。
Posted by ブクログ
“バイオリンの妖精”として華々しく宮廷楽団に入ったミレアには他にも人には言えない秘密がありました。実は伯爵家の実子ではないのです。
十年前、聖夜の天使に「君がバイオリンを続けていたら、きっとまた会えるよ」とバイオリンを贈られたミレア。有名になって聖夜の天使に気付いてもらえるよう頑張ってきました。そして聖夜の天使は ―― 。
聖夜の天使が誰なのかはすぐ分かるのですけれどね、読者は。
アルベルトの偉そうなところとかツンデレなところとか、ほんとにたまりませんね(笑)。そして料理上手なアルベルト、俺様千秋様みたい。
醜聞や悪いイメージでミレアの将来が潰されないよう身を引くあたり、本当にツンツン…。
でもミレアは納得できない。王様の前での演奏会でぶちかまします。ミレアの作戦に乗ってあげる皆優しい。
そして碌でもないミレアの実父も本当は娘を愛してる父でした。