あらすじ
IT、グローバリズムが進み、接触・交流が拡大した「異文化」を私たちは理解しているだろうか。異文化の間での衝突はいまなお激しい。また、ステレオタイプの危険性や、文化の画一化がもたらす影響も無視できない。文化人類学者としての体験や知見を平易に展開しながら、混成化する文化を見据え、真の相互理解の手掛かりを明示する。
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Posted by ブクログ
[ 内容 ]
IT化、グローバリゼーションが進み、日常的に接触・交流が増大した「異文化」を私たちは理解しているだろうか。
異文化間の衝突はなお激しく、ステレオタイプの危険性や文化の画一化がもたらす影響も無視できない。
文化人類学者としての体験や知見を平易に展開しながら、混成化する文化を見据え、真の相互理解の手掛かりを探る。
[ 目次 ]
1 異文化へ向かう(文化は重い 異文化を憧れる)
2 異文化を体験する(バンコクの僧修行 境界の時間 儀礼の意味)
3 異文化の警告(異文化に対する偏見と先入観 ステレオタイプの危険性 文化の衝突)
4 異文化との対話(文化の翻訳 「混成文化」とは 文化の境界に生きる 自文化と異文化)
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
Posted by ブクログ
・コミュニケーションの3段階 ①「自然」=本能的なもの、②「社会的」=習慣や取り決め、③「象徴」=価値、信仰
・情報の2タイプ ①速い情報=即断的に理解できる、②遅い情報=意味を理解するのに時間がかかる →遅い情報として受け取るべきものを速い情報と取り違えないよう注意
・日本・ASEAN間での文化交流の機運の高まり←経済的関係は緊密だったがそれ以外の交流がほとんど無かった。両地域の共通点は、中国やインドの大文明の影響を受けてきたことや生活様式など。
・文化は人を知る入口。だから、自国の文化についてある一定以上説明できなければ、自分は相手にとって得体の知れない人物と映りうる。バックグラウンドの枠組みがある程度把握できる相手と、全くそうでない相手とでは、どちらがコミュニケーションを取りやすい(=喜ぶ話題や忌避する話題を想像しやすい)か。ましてや、文化の画一化が進行している現代である。自己表現を怠らず、コミュニケーションの基盤を明確にしていくことが求められると思う。