【感想・ネタバレ】教養としての「昭和史」集中講義 教科書では語られていない現代への教訓のレビュー

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Posted by ブクログ 2018年01月08日

 軍国主義、国体、大東亜共栄圏などキーワードは覚えていましたが、第二次世界大戦に参戦した理由はボンヤリしていました。本書では志那事変を中心に太平洋戦争に突入していく様子、また、度々戦争回避する機会があり、参戦が必然ではなかった様子が説明されています。戦前の日本が二大政党制の弊害により意思統一しきれな...続きを読むかったことも説明されていて、現在の日本を考えるうえで大変参考になる書籍だと思いました。

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Posted by ブクログ 2023年06月30日

日本政治外交史の専門家が、昭和史を語り下ろす。高等学校「日本史B」を引き合いに出しながら、教科書には載っていない背景等を分かりやすく解説。例えば、教科書では「協調外交=幣原」、「強硬外交=田中」といったイメージを持ちがちだが、幣原外交も田中外交も中国での既得権益や日本人居留民の生命と財産を守るという...続きを読むことでは両者とも一致していたが、中国の情勢が大きく変化(北伐の開始、南京政府の樹立)があったために幣原と田中の外交も変化が生じたのだという。中高生が読んでも理解が深まるだろう。大人も、学び直しに最適。

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Posted by ブクログ 2017年03月02日

歴史の振り返る事の大切さについては皆が認める。しかしそれは教科書の暗記として表面の事象を知る事ではなく、背景にどの様な状況があったのか、本来の目的はどこにあったのか、何故意図したことと反対の方向進んでしまったのか、を知る事が必要である。

この本に書かれている時代は、自分が経験する以前の話ではあるが...続きを読む、今につながる出来事であり、歴史を振り返るにあたっての考え方とか観点を示してくれる良い導き手となる。

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Posted by ブクログ 2016年11月16日

<目次>
はじめに  昭和史を「教養」として読み直す
第1章   昭和初期の人たちは、案外今の私たちと似た状      況にあった
第2章   満州事変はなぜ後戻りできなくなったのか
第3章   復活の兆しのあった政党内閣と日中戦争の泥沼      化
第4章   避けることのできた日米開戦
第5章...続きを読む   現代の日本の仕組みをつくった戦後という時代

<内容>
山川出版社の『詳説日本史B』(教科書界の大ベストセラー)を基にして、如何に教科書は記述が簡単すぎるのか。そこに事実がどのように漏れているかを、わかりやすくつづった本。今日から即授業に使える!

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Posted by ブクログ 2021年03月05日

明治以降の歴史が学校教育で十分になされていないと言われるけれど、結局は今の政財界の闇に関わるので手がつけられないというのが本音だと思う。
幕末の志士だの明治の偉人だの呼ばれるのは今の政財界の創設に絡んだ人が多く、ヘタに英雄視するのは問題。

この本は昭和戦前史のみに限定した読みやすい本でした。
昭和...続きを読むでもこれだけ政財界はブラックなのに、明治・大正には触れられないよね。
いつの時代も官僚は優秀なのに国の方針を決定する政治家が政党間の足の引っ張り合いなどで国益に反するようなことをしているようだ。

総括して外交官経験のある人は視野が広くバランス感覚が良いようで、そういった経験のある政治家に力があるときは歴史的に良い判断ができているように感じました。
歴史は多角的にいろんな視点の意見を読んだり聞いたりして自分なりに学んでいく必要があると感じた1冊でした。

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