【感想・ネタバレ】天地雷動のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

今まで読んできた伊藤潤の歴史小説の中でも、屈指の面白さだった。歴史小説というジャンル内だけでなく、これは中々スゲー小説だ!

長篠の合戦を描いた歴史小説。誰か一人を主人公に据えるのではなく、4人の主人公(武田勝頼・徳川家康・羽柴秀吉・地侍の宮下帯刀)の視点から、細かい章立てでめまぐるしく替えて描き切るテクニックが活きる。

4人の主人公それぞれの傍にいる参謀役というか相方がまたそれぞれに良い味を出していて、対比のさせ方も上手い。筆の力もそうだけど、技巧で読ませるあたりがニクいなぁ~

武田家終焉の切なさも去ることながら、信長・秀吉・家康の特徴が典型的によく分かる。この本を読めば、ほととぎすの句の三者三様ぶりがさらに際立ってくるぞ。

0
2019年02月09日

ネタバレ 購入済み

無情

無情さがにじむ作品。絶対強者である織田信長の圧倒的存在感!に対し遺産であるはずの家臣団が仇になり、苦悩ばかり目立つ勝頼。切ない。

0
2023年01月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 勝頼・家康・秀吉、そして「宮下帯刀」の四つ視点から長篠合戦を描き出す骨太作品。伊東さんの長編はいつも前半を読むのがなかなか大変ですが、中盤からクライマックスにかけての盛り上がりに飲み込まれます。三段撃ちのシーンへの持って行き方が巧すぎる……!
 有名どころ三人それぞれの性格や苦労・苦悩の違いも見どころですが、この面々の中では異色の帯刀視点でのエピソードが、一番心に残るものがありました。

0
2017年07月18日

「歴史・時代」ランキング