【感想・ネタバレ】天地雷動のレビュー

あらすじ

知略と武力を駆使した壮絶な戦いと熱き人間ドラマ。

問答無用の本格合戦小説!


「武田信玄死す――」元亀4年、その噂が戦国の世を揺さぶった。父の悲願、天下掌握を果たすべく信長の追い落としを図る勝頼。生き残りを賭け謀略をめぐらせる家康。信長の命で大量の鉄砲調達に奔走する秀吉。そして兵として戦場を駆け回る地侍の宮下帯刀。男たちは長篠の地に集結し、死力を尽くした戦いに臨む。戦国の大転換点・長篠合戦と熱き人間ドラマを圧倒的臨場感で活写した、問答無用の本格合戦小説!

<絶賛の声、続々!>

「この臨場感は何だ。歴史小説界を制する恐るべき合戦の<再現力>!」
――縄田一男氏(文芸評論家)

「見事な歴史解釈と問いかけにより、物語も楽しめるし、歴史も楽しめる。一粒で二度おいしい作品」
――本郷和人氏(歴史学者)

「武田家ものの決定版! 伊東潤ならではの史観を交えて描ききった戦国時代小説の新たな傑作」
――東えりか氏(書評家)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

今まで読んできた伊藤潤の歴史小説の中でも、屈指の面白さだった。歴史小説というジャンル内だけでなく、これは中々スゲー小説だ!

長篠の合戦を描いた歴史小説。誰か一人を主人公に据えるのではなく、4人の主人公(武田勝頼・徳川家康・羽柴秀吉・地侍の宮下帯刀)の視点から、細かい章立てでめまぐるしく替えて描き切るテクニックが活きる。

4人の主人公それぞれの傍にいる参謀役というか相方がまたそれぞれに良い味を出していて、対比のさせ方も上手い。筆の力もそうだけど、技巧で読ませるあたりがニクいなぁ~

武田家終焉の切なさも去ることながら、信長・秀吉・家康の特徴が典型的によく分かる。この本を読めば、ほととぎすの句の三者三様ぶりがさらに際立ってくるぞ。

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2019年02月09日

ネタバレ 購入済み

無情

無情さがにじむ作品。絶対強者である織田信長の圧倒的存在感!に対し遺産であるはずの家臣団が仇になり、苦悩ばかり目立つ勝頼。切ない。

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2023年01月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 勝頼・家康・秀吉、そして「宮下帯刀」の四つ視点から長篠合戦を描き出す骨太作品。伊東さんの長編はいつも前半を読むのがなかなか大変ですが、中盤からクライマックスにかけての盛り上がりに飲み込まれます。三段撃ちのシーンへの持って行き方が巧すぎる……!
 有名どころ三人それぞれの性格や苦労・苦悩の違いも見どころですが、この面々の中では異色の帯刀視点でのエピソードが、一番心に残るものがありました。

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2017年07月18日

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