あらすじ
下着泥棒と間違えられて逮捕され、職も失った35歳の独身男。誤認逮捕の経緯を書いたブログ「俺は何もやってません」が、予想外の反響を呼んで、“エンザイ男”としてちょっとしたヒーローにまつりあげられてしまう。自分にできることだけコツコツやってるだけど、なんとなく、少しずつ、何かが変わってきた……!?『とげ』など、著者の代名詞「巻き込まれ型小説」の決定版!どん底に落ちるまでも、はい上がるまでも、とことん巻き込まれまくって、読後感は爽快!!
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Posted by ブクログ
窃盗容疑で誤認逮捕される冴えない中年男性。これまでの冴えない人生やツキのなさを知ると、青天の霹靂のはずの誤認逮捕すら仕方のないことに思える。そんな負のオーラを持つのが主人公の名井(ない)だ。
理不尽さに世を恨み悪い方に振れてしまってもおかしくないが、そういう激情型の人間ではない。感情で突っ走らず、状況を客観視して粛々と行動できるところが彼の良いところだ。
「余計なことはしない」が信条と言い周りに流され巻き込まれているようだが、一つ一つの彼の選択が世の中にムーブメントを巻き起こした。彼自身は意識していないようだがそこにはぼんやりとだが確かに行動指針があり、それが良い方向へ導いてくれたのだ。
全部上手くいくことはないし、やっぱり余計なことしなきゃ良かったと後悔することもある。伏線かと思ったら何もなかったり、ただの失敗に終わる選択も描かれているのも敢えてのことだろう
(それでも上手く転がりすぎの感はあるが。)
人生は選択の連続だ。
しかも何が功を奏すかは後からしか分からない。どうせ分からないのなら、在りたい自分が選ぶであろう選択を積み重ねていこうよ、そうすれば名井のように花開く日が来るかもしれないよと爽やかで元気付けられる物語だった
Posted by ブクログ
出だしの罪人扱いに奥手な性格に、このまま次々に不幸が起こるのかと暗どんな気持ちになり読むのやめようか思ったら、ブログのあたりから様子が一変して、気持ちを盛り返す。最後の方はジョギング中に声援を掛けられるとか、参議院議員に推されたとか、この3か月でどんだけ成長するんだよと、自分の事しか考えられないのが人の為に生きるっていいです。ブレイクが新川弁護士とはねえー、ラストにこんなの出るとは意外にもだよ、口元笑うけど目がマジとか、嫌だね、あと全部分析して謎解きする等はちょっと大盤振る舞い。ナイトに逢えて
Posted by ブクログ
パッとしない中年が冤罪事件にから、ドンドン巻き込まれ展開にハラハラ。本人の思いとは反対にうねりが大きくなっていくけど、読み手もその流れに乗せられた感じ。警察モノって感じも薄く嫌な重たさもなかった。最後はドタバタ感があるけど、全てを集約したラストの一文に良いため息が出た。
生きてりゃいい事あるぜ!
って言われたようです。頑張ろう。
Posted by ブクログ
あれよあれよと言う間に進んでいく展開。主人公はそんな環境に流されずにしっかり自分の考えを持っているところが格好いい、身体を鍛えたくなる。実際にはやってないけど、、、、
Posted by ブクログ
下着泥棒と間違えられて誤認逮捕されてしまった主人公。
その顛末をブログに書いたことから
大きな波が起こり・・・
県警を揺るがす事態に。
だいぶできすぎかなぁと思いつつ
勢いに押されて読んだ感じ。
「俺は何もしていませんから」
ずっとそのスタンスだといいな