【感想・ネタバレ】論語と算盤と私のレビュー

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Posted by ブクログ

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朝倉氏による経営論。価値観がすごくにじみ出ていておもしろい。
リーダーシップ論で、LEVのような究極の選択の場面も紹介されておりよかった。
OBHの教科書のような感じもする。
スタートアップ環境、大企業におけるイノベーションなど大事な概念つめられておりバイブル的にもよい。

メモ
・理屈であらまほしき世界を考えた上でその実現を阻む内部的な理由を一つ一つ潰していき、現実を可能な限り理想に近づけていくこと。これが事業をうまく回す勘所ではないか。 
・雇われ経営者の課題 院政。これをいかに排除するか。歴史的使命を果たしたとし、過去を否定しない。
・経営者は操り人形であってはならない。下手くその方がまだまし。人事と予算権限があるかが、そのチェックポイント。
・濃霧の中の賭け。究極の決断。
・答えがあるものを決めるのは判断。答えがないものを決めるから決断。
・どういう状態で自分が決断するかが一番大事
・ミッションは多義的な会社に一本の筋を通すもの。
・ミッションの表現は解釈の幅を保ちつつもある程度の具体性や方向感は指し示すバランス感のある文言がよいのでは。
・ミッションは追い求めるべき対象であると同時に、組織を永続的に発展させる原動力。
・事業や組織の変革にあたっては慢性的な赤字と健全な赤字を切り分けて同時並行で取り組んでいくことが必要。そのために
1管理会計の整備
2グッドコップとバットコップの分担
3試行の回数を増やす
・根本的に体質を変えるには外圧が敗北しかない。
・スピンオフ→管理会計が財務会計になり自分ごとに直結する。
アウトソーシング→既存業務をなくしてしまうことで新たな事業へ向き合わざるをえなくなる。
・収益面における事業シナジーが初期段階から期待できるかどうかは組織の設計や風土に依存するものである。日ごろから社内会議のやりとりが頻繁であったり連携に慣れていたりトップの号令が高い精度で現場に反映されたりするような組織ならシナジー創出は比較的はかりやすい。事業責任者に大幅に権限委譲されている場合や事業単位の業績評価が強く紐付いている場合難易度はより高まる。
・シナジーはあとからついてくると考えた方がいいかも。
・この範囲であれば全損しても大丈夫と言うLINEを引いておけば少々の失敗では狼狽しない程度に心持ち穏やかにプロジェクトの推移を見守ることができる
・やらないという判断は決裁者個人のキャリアでは顕在化しにくいリスクだが、組織にとっては長期的にリスクを伴う判断である。
・自分探しより自分づくり。空の箱の中を探っても何もでてこない。

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2020年07月20日

Posted by ブクログ

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元ミクシィ代表である朝倉氏の著書。自身のコンサルタント、スタートアップ経営者などの経験をもとに、経営を様々な観点から議論している。

著書内で主張している彼の指摘はどれも鋭い。「組織の危機を民主主義的な手順にのっとった意思決定で乗り越えるという試みは、まずもって機能しない(p.38)」「自分自身のアイデンティティや自己評価が、携わる事業に対して密接に関係づけられていることは、必ずしも健全な状態と言えないのではないか(p.210)」「考え方や基本動作というものは、「変わろう」と思って変わるものではありません。(p.237)」など。

経営とは何かという概念的な話をしているだけでなく、スタートアップにおける資金調達の仕組み、金融市場の仕組み、コーポレート・ガバナンスとは、などなど実務上で必要な知識についても比較的わかりやすく解説をしてくれている。
読み返したのは2回目だが、定期的に読み返したい一冊。

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2018年07月14日

Posted by ブクログ

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ミクシィの元CEOである朝倉氏の著書です。
異色の経歴を持つ彼の体験談を踏まえながら、今後会社、個人はどうあるべきなのかを論じています。

私がとても共感した言葉が2つあります。
1. 会社に安定を求めるのは、「会社が永続的に存続」し、「自分を雇用し続ける」ことへの『賭け』である。
2. 人生はネタ集めの旅である。

この変化が激しい時代、会社に安定を求めるのは、「賭け」と表現していいほどリスクがあることだと私も考えます。
また、人生どんなことがあっても、「ネタ」と思ってしまえば面白く人生過ごせると思います。

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2018年06月07日

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