あらすじ
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きっと、心が震える場所がある。本書は知られざる物語を持った日本の絶景を厳選しました。旅行をするとき、あるいは旅先でその場所についての思わぬ歴史や物語に触れて、その旅が後までずっと心に残るものになったことはないでしょうか?幻想的な桜の園を未来に残したいと願った男、福沢諭吉が匿名で守り抜こうとした秘境、伝説の花火師が一夜だけ咲かす花火に込めた願い、我々の足元にひっそりと建つ地下神殿の物語・・・。物語を知ったら、きっと行きたくなる絶景が満載です。
☆他の絶景本では紹介されていない絶景多数!
☆アクセス情報や絶景時期のみならず、知っておくとお得な観光情報も掲載。旅行ガイドとしても◎です。
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Posted by ブクログ
本書に記載された絶景を複数訪れたり、関連本を読んだりした後、もう一度読みたくなって手に取った『物語のある絶景』(細田高広)。
ただ写真におさめるだけでなく、背景にある事を意識する事を覚えておきたくて、その再認知のために読みました。
思えば本書のキッカケは『文明崩壊』(ジャレド・ダイアモンド)でモアイのあるイースター島の悲惨な歴史であり、
そこから『悲劇の紫雲丸: 瀬戸大橋の礎となった子供たち』(高松洋平)、『白菊-shiragiku-: 伝説の花火師・嘉瀬誠次が捧げた鎮魂の花』(山﨑まゆみ)、『DISCOVER DOBOKU 土木が好きになる22の物語』(吉川弘道)とか、いろいろ読んで、
【黒部ダム】【首都圏外郭放水路】【吉野桜】【槍ヶ岳】【明治神宮】【大谷資料館】を訪れ、
毎度感嘆の息、もしくは忍び泣き。
飽き性の私にしちゃ、よくここまで続いてるなと思う感じがする。
そして……
改めて読んだ感想としては、
確かにいろんな場所における壮大なストーリーに感動はする。
ただ……、
同時にあまりに壮大すぎて自分がちっさく見える。
「自分の人生を何かに投じる」という大きな原動力は一体どこから来るんだ??と、
一つ一つのドラマを読む度に思う。
「重要なのは誰に、何に出会うか」で、まだ会っていないだけか、それとも気づいていないだけか。
行きたいところは山ほどあるし、読みたい本はいっぱいある。
まだモノを知らないだけなのか。
ポッカリ穴が開いてる感じがしちゃうわね。
Posted by ブクログ
『美しい場所には、美しい物語がある』
日本の絶景を紹介しながら、そこにある物語を紹介した本。
単なる絶景。だけでは終わらないこの構成、良いと思う。
『この本の終わりが、新しい旅のはじまりでありますように。
(中略)
今日、わたしたちが眺めている風景のその奥には、だれかの気持ちがあります。願いがあります。声があります。(略)』
おわりにに書かれたこの言葉が好きだなー。
踏めなかったアクセル ファーム富田のラベンダー畑
星の降る村 阿智村の星空
1962年の桃太郎 地獄谷野猿公苑
伝説破り 十和田湖
戦地の贈り物 五稜郭
シベリアの白菊 長岡まつり大花火大会
楽園のつくりかた 由布島
道に残された名前 阿寒国立公園
黄金トンネル 垂水千本イチョウ園
住民がつくった日本一 谷瀬のつり橋
見えない遺産 白川郷
鳥の声を聴け 尾瀬
海の贈り物 英虞湾
藤を動かす あしかがフラワーパーク
心を照らす灯台 東尋坊
時を走るSL 大井川鐵道
善の綱 槍ヶ岳
夢の島 軍艦島
小説家の愛した杉 北山杉の里
白鳥おじさんのこと 瓢湖
森の父になる 明治神宮
川んつなぐ道 国土交通省 首都圏外郭放水路
Posted by ブクログ
★3.4
「きっと、心が震える場所がある」
まさしくその通り。
何気なく見ていた絶景も、物語を知ると途端に魅力を増す。考えてみれば物語があるのもそりゃそうなのだが、やはり意識は中々できない。
普段見ていたあの景色にも、きっと物語がある。
とりあえず、鳥取砂丘に除草ボランティアに行った。車で5時間かけたので、雀の涙程度にはなっていてほしいものだ。