あらすじ
それでも、生きていくために。虐待、父の死、3.11の被災と故郷の喪失、強烈な自己否定、うつ病……。悩んで悩んで悩みまくった男が辿りついたのは、“しんさい”をきっかけに溢れ出た、己の「膿み」を描くこと。──誰からも必要とされず、社会にとって有益なものを何ひとつ生み出せない、非生産的な自分の存在が、とても情けなく許せなかった。情けないという思いに、ボクは幾度となく涙を流した──(本文より)。
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Posted by ブクログ
東日本大震災の復興未だ・・といった印象で読み始めたが、震災よりも父親の厳しい教育による自己否定、期待に応えなければならない自責、完璧主義、他者への不信、うつ、自己表現願望・・、といったドロドロと少しの光明を、自身の分析的な思考で綴ったエッセイ漫画だった。
自分を最低と思っている著者にも多くの友達や仲間がおり、支えあっていること、不完全さを受け容れていけばいいことは分かっていても、そんな答えよりも「苦しいよね、キミが悪いんじゃないよ」と受け止めてほしいんだよね。
心に刻んでおきたいと思った。
17-148
Posted by ブクログ
中盤の北海道に住み始めたあたりから、面白かった。病気のことが描かれており、共感の嵐だった。自分だけ苦しんでいるわけじゃないんだと、勇気をくれた。