【感想・ネタバレ】馬鹿と嘘と恋【イラストあり】のレビュー

さくら芽留 / 陵クミコ

事故で過去の記憶を失った瀬川彰。病院で目覚めた時傍らにいた上杉啓太は、自分達は同じ大学の学生で恋人だったと言う。冷静な性分らしい自分と賑やかな啓太が恋仲だったことを疑問に思いつつも、啓太のサポートを受け日常に戻った彰は、ある日かつて恋人とキスした時の光景とその時の愛しさを思い出す。それにより啓太への愛を実感し、彼を改めて愛するようになるが、なぜか啓太は嬉しそうな半面時折沈み込むような姿を見せ…。陵クミコ先生の口絵・挿絵も収録。

[ブクログ · ★★★☆☆]

記憶を失ってもそんなに動揺していないように見える彰。恋人だと名乗る啓太は五月蝿いくらいに明るくて、全く違うタイプ。その啓太の一生懸命さは見ていて楽しかった。ただ、何か「嘘」がありそうだな。と思いながら読んでいた。その嘘がばれてしまうのに、心から彰の記憶が戻ることを祈っていた啓太が悲しかった。