あらすじ
なにげなく通っていた町の中華食堂。もしかして、最近数が減っている? 昭和の古きよき食文化を記録するため、男たちが立ち上がった!『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』の北尾トロを中心に結成された「町中華探検隊」。彼らの使命は、高齢化の荒波にさらされて滅亡の危機にある個人経営の大衆的中華料理店の研究・記録だ。半チャンラーメン発祥の店に行ってみたり、早稲田・神保町など中華料理店密集地帯でハシゴしてみたり、化学調味料に思いを馳せてみたり。登場する店も超個性的。夫婦で出前をする店、チャンポンを食べたことがないのに作る店、未亡人が経営する店……。大量の中華料理の向こう側に見えてきたのは、戦後日本の食文化の歴史だった――。人気ライターたちによる、異色の食べ歩きエッセイ。カバーイラストは、『東京都北区赤羽』でおなじみの清野とおるが担当。
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Posted by ブクログ
BSーTBSは時々見ています。吉田類さんの「酒場放浪記」と「女酒場放浪記」、最近「町中華で飲(や)ろうぜ」というのも見始めましたw。町中華探検隊(北尾トロ、下関マグロ、竜超)著「町中華とはなんだ 昭和の味を食べに行こう」、2016.8発行。一読して、町中華とは、個人経営の大衆的中華料理店というのはわかりましたが、その基準は曖昧で、ラーメン店、中国料理店との区別は難しそうです。でも、なんとなくわかりました。そして店主が高齢化し滅亡の危機に直面していることも。町中華での食事は、その店の歴史も一緒にいただくことなんですね。
Posted by ブクログ
町中華。街角に古くから佇む、ラーメンや餃子、酢豚などの国民的中華に加えオムライスやカツ丼などを出す中華屋。
本書は、町中華のガイドブックでも、古くさいお店を茶化して笑う本でもない。閉店相次ぐ町中華に、昭和の文化の一つが消失しつつあることを憂い、その歴史や店主のキャラ、何でもありなメニューを味わう本である。