【感想・ネタバレ】新井理恵劇場 猫山さん 2のレビュー

あらすじ

猫なの?人間なの?ミュータントなの!?
いいえ、猫山さんです。

ある時は料理研究家。ある時は飼い猫。
そしてある時は戦隊ヒーロー!!

ストレスフルな現代社会に生きるすべての人に、巨大な肉球でそっと寄り添います。
誰もが(出るとは思わず)待っていた、新井理恵が送るシュール☆キャットギャグ!!

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Posted by ブクログ

やっぱ、新井理恵先生はレベルが違う
最近、長崎ライチ先生やKANA先生、美樹ヌメ夫先生と言ったギャグ漫画家の実力派な若手が、メキメキと成長し、活躍している。長谷川智弘先生や、フォビドゥン澁川先生も浮き沈みはあるにしろ、スランプを自力で抜けた時の爆発力は凄まじい
ただ、この『新井理恵劇場 猫山さん』を読むと、レベルの差をハッキリと感じる
一皮剥けるために、大きな壁にぶち当たるのも、漫画家人生で大事だと思うが、上記した先生方も含め、新井理恵先生、一篠マサヒデ先生、駒井悠先生が繰り出す笑撃は回避した方が賢明だ
常に、漫画家の進化を求めている私だって、さすがに自信が木端微塵になると分かり切っているのに、それを無理強いするほど鬼じゃない
ペンネームに「狗」と入れている私が、猫の登場する漫画の感想を書くってのもシュールだよな、と『にゃん組長』や『キミと話がしたいのだ。』と言った、質の高い作品のレビューを書かせていただく時は思っている
ただ、この怪作『新井理恵劇場 猫山さん』に登場する、猫山さんは猫って呼ばれる生き物なのか、正直、迷うし、混乱もした
新井理恵先生に主役に抜擢されてしまったばかりに、こんな存在にされてしまうなんて・・・・・・
今に、新井理恵先生、火車さんやバステト神にヤられるんじゃ、と不安が募る
ただ、本当に笑えるのは間違いない。電車内、真夜中、食事中、この三拍子が揃ったのなら、本物と言いきっても良い
ハッキリ言って、クセがとてつもなく強いので、漫画のセンスがひねくれているか、リアルに度量が広い漫画読みでないと、このペースに振り落とされてしまう。でも、最後まで振り切られなければ、漫画読みとしてのレベルが上がるのは、僭越ながら、私が保証する
最早、出オチ感がMAXどころか、その先すら突き破っているってのに、猫山さんの魅力(妖力?)に翻弄される犠牲者のツッコミがキレていて、一周回った面白さに引き上げている。ボケとツッコミ、このバランス力と相乗効果は、一篠先生や駒井先生に勝っている点だろう
どの回も、猫山さんの放ってくる猫パンチにKOは確実。少し分かりにくいかもしれないが、その破壊力はライトニング・ボルトに匹敵する。そんな中でも、一番に殺傷力がズバ抜けているのは、第28話だ。よもや、話の舞台が宇宙に、犠牲者が蛸型宇宙人にまで及ぶとは予想もしてなかった。蛸型宇宙人ですら敵わない猫山さん、やっぱ、最強か?
この台詞を引用に選んだのは、うわ、最悪だ、色々と、そう慄いてしまったので。この第23話の内容は、(2)の中でも相当にギリギリだってのに、その不安を何の躊躇もなく、猫キックで蹴飛ばす、最早、降参だ。悪の幹部に合掌

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2017年11月06日

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