【感想・ネタバレ】帰還兵はなぜ自殺するのかのレビュー

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Posted by ブクログ

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湾岸戦争以降の現代における対テロ戦争の、末端の兵士たちが強いられる緊張や目的意識の無さ/虚しさ(HVTだと知らされていた対象を捜索しに、深夜一般住宅を襲撃して見たら実はココ違いました!というオチ)、そして『傷病兵』となって帰還してからの生きにくさ。
複数兵士からの証言を基に克明に描いた作品。

併せてP.W.シンガー『ロボット兵士の戦争』も読みたい。少なくとも、本作にて証言が得られた兵士たちのグループには、タロンも何もなかったらしい。

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2020年04月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

誤解を恐れずに言えば、今の政府は戦争をしても構わないと考えているのではないだろうか。為政者は絶対に戦場には赴かない、為政者より間違いなく未来への時間を多く持つ若者が行くのだ。突然、自己の未来が消滅する可能性だって勿論生じることになる。運よく戦場から生還できても、PTSDやTBIで人生がボロボロになってしまう虞もある。現に、2003年から2009年までの5年間に亘るイラク支援に派遣された自衛隊員の1割から3割がこのような障害に苦しんでいるようだ。おそらく政府は彼らを見殺しにするだろう。そして、これからも。

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2015年06月13日

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