あらすじ
16歳の高校生。藤森睦月は、周囲の望むとおりのことをしていたはずが、いつしか家族や友達から孤立し人知れず苦しんでいた。そんな睦月の「自殺」を止めてくれたのは、ふと出会った小学生の少女・菜摘だった。運命ともいうべき出会いをした二人は、やがてお互いの「傷」を感じとり心を通い合わせていく……。互いにひかれ合う二人の気持ちをよそに、二人の出会いは周囲に少なからぬ波紋を呼ぶこととなるのだった。睦月と菜摘、二人の微妙で危険な関係の結末は!?
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Posted by ブクログ
往々にしてギャグを描く人の話は、紙一重で重いシリアスであったりする。沈没したくないから笑い飛ばしてしまえ、ということ。では、笑って浮上できないほど、深く傷ついていたら……?現実に、こういう境遇の子供達が、かなりいるだろうな、と思うだけに、胸に詰まる。主人公・睦月の思考回路が複雑で、その行動に読んでて悩むんだけど、最後まで読むと「ああ、これが望みだったのか」と分かるので、途中で投げ出さないで読んでほしい。泣けます。