【感想・ネタバレ】光れ!メシスタント 1巻のレビュー

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Posted by ブクログ 2016年09月20日

『顔に出せない吉沢くん』の310先生の最新作が、まさか、芳文社から出るとは思いもしなかった
あ、いや、芳文社っつーか、「まんがタイムスペシャル」の編集部にケチを付けている訳じゃない
むしろ、感謝している。310先生が、自分の可能性を広げるチャンスを与えてくれたんだから
310先生が食系の漫画を描くと...続きを読むは予想外だったが、いざ、読んでみると、310先生の良さは損なわれていなかったので安堵した
タイトルからも察せる通り、主人公がとある漫画家の元でご飯を作る感じの四コマだ。もっとも、主人公の光は落選続きの漫画家志望で、漫画家としてのスキルを上げるために、プロのアシスタントになったのに、作画でなく料理の腕を買われてしまったので、心中複雑っぽい
そんな光は、吉沢くんとは異なり、表情は分かりやすい(笑) けれども、吉沢くんと同じように、自分の至らなさを恥じ、現状に苦しみ、打開策を得ようともがくトコの、カッコ良さは変わらない
310先生は、頑張る男の子が大好きだからこそ、そんなキャラを巧く動かせる、と言うよりも、動くのを邪魔しないのが巧い、と感じた
作品形式が四コマ漫画だからか、料理には重きが置かれ過ぎず、あくまで、光の人間的な成長がストーリーのメインになっているのかな? できりゃ、この感じで行ってほしい
さすがに、(1)の時点で、どんなラストになるのか、と予想するのはマズい気もするが、光と師匠(?)の早月が結婚している可能性はアリかな?
どの回もイイが、個人的には第11話が好きだ。ビビンバ丼が美味しそうってのもあるけど、今イチ、やる気と向上心が引っ込み思案だった光が勇気を出して一歩を前に踏み出すトコに、なんか、感動してしまった。また、早月のプロとしての厳しい指摘にもいじけず、真摯に受け止め、自分の未熟さを受け入れた素直さも沁みた。この良さを失わず、伸ばす事が出来れば、きっと、プロデビューは叶うはずだ
この台詞を引用に選んだのは、決意そのものだけでなく、光のカッコいい表情に「ほぉ」と思ったので。一皮剥けた、までは行かないにしろ、殻に小さいながらも、外の世界がちょっとだけ見える穴になるヒビくらいは入ったかな?

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