【感想・ネタバレ】水族館の殺人のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

裏染天馬シリーズ第2弾。
今度は故障した部室のエアコン修理と引き換えに、地元密着型水族館で起きた殺人事件の解決にコミットする。
新聞部の向坂、倉本、池が学校新聞のための取材に訪れた地元民に愛され続ける丸美水族館で、サメ水槽の前で館長からの講釈受けている中発生したえげつない光景。
すぐさま現場を保存する新聞部。
容疑者はバックヤードに居た飼育員、事務員の11人。
だが、ことの起こった時刻、10時7分には全員のアリバイがあった。。。

面白い!!
自分はだいたいの本は面白いと感じてしまう質なので、基本は星4つなのだけれど、これは他ではないなぁ、尖っているなぁと思うものに星5つを付けている。
シリーズものの場合、その空気感が続く感じに心地よさを受け、心地よさを受けるが故に尖りを感じることはなく星5を付けることはあまりない。
ところが本作は、凄惨な事件からの分刻みの行動を縫うアリバイトリック、前作からの背景を継ぐ風が丘高校の面々のばかばかしいやりとりと次第に明らかになる天馬の身辺、強烈な新キャラの登場、読者の10歩位先を行く探偵役の推理の詰め込み加減が絶妙で、さすが平成のエラリーでした。

唯一、うーんと思ってしまったのは、容疑者達が自分の分刻みの行動を全員語れたこと。
いくら水族館の毎日は忙しくて時間を意識して行動していますと言ったって、唐突に発生した事件の時刻に対して分単位で行動を語れますかね、と。
まぁ、狭い空間内における、その分単位の行動のすれ違いとそこを縫うように発生した事件の謎を解決していくのが醍醐味なので仕方ない設定なのだろうけど。

次は『風ヶ丘五十円玉祭りの謎』。
あといくつ館があるかなぁと思いを巡らされる一冊。

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2023年08月13日

Posted by ブクログ

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探偵・裏染天馬シリーズ第2弾
11人の容疑者。事実を見つけるたびに容疑者は絞られるが、推理を重ねるたびに容疑者を外れたはずの人にも容疑がかかる。全ての事実を論理的に推理して、浮かび上がった犯人に納得。サメに襲わせたことに憤りを感じた。
私は犯人が全然わからなかったので、気がつけば「犯人はこの人だ!」と、11人全員を一回づつは犯人扱いしてしまいました。
妹の登場人物や裏染天馬が学校に住む理由も少し明らかになって、今後も楽しみです。

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2024年02月05日

Posted by ブクログ

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裏染シリーズ2冊目、今回も面白かった!

犯行現場に残された様々な痕跡に11人もいる容疑者のアリバイ崩しなど、前作よりも自分には難解に感じた。
現場の見取り図はあったけど、例えば大量の紙が散乱していることや排水口が紙で詰まっていること、床の傾斜…など、図に乗り切らない情報もたくさんあって、自分の中でイメージするのに時間がかかってしまった。
でもページを戻りつつ自分なりに考えながら読むという楽しみがミステリーを読むことの醍醐味の一つかなぁとも思うので、一作目に続き大満足です。

犯人は全然分からなかった!
そして自分的には意外な人物だった。
人物造形的にこういう人は犯人じゃないだろうと勝手に思い込んで除外してしまっていたことに読後気づき反省。
あれだけの計画殺人で残虐な殺し方だし、てっきり被害者に強い恨みがあると思っていたらまさかの…
でもこれでこんな殺され方をしてしまうのは可哀想だなぁと思ってしまった。

好みは分かれるだろうけど、登場人物たちのキャラが魅力的で読んでて楽しい。
軽快な会話とゴリゴリの論理的な推理展開、このバランスがめちゃくちゃ好み。
すっかりお気に入りのシリーズになりました。

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2024年01月22日

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第二作目終了。ちょっと登場人物たちの学園コメディ感が強い会話が気になったかも…?
「裏染えええ!」って元副会長がキャラ変するとことか…あとヒロイン柚乃ちゃんはちょっとミーハーが過ぎるし基本役立たずなのにやれやれしながら首突っ込んでくるので、もう少しワトソンぽいアシストがあるとよかった…かな…笑

変わらずめっちゃ丁寧に容疑者しぼってくれる。

犯人の動機はちょっと物悲しかった。
人間は嘘をつく。でも自己の利益を全く目的としてないわけじゃなくでも別にいいと思うよ。
彼は長く丸美水族館っていう自分の居場所にいたかっただけなんだろうから。

次は◯◯館の殺人、じゃないんだねえ

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2023年10月19日

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体育館の殺人を飛ばして、本書から読みました。

キャラクターのテイストは緩めだが、(後述のモヤモヤは置いておいて)推理そのものはカチッとしていて、スッキリ感がありました。

とはいえ、登場人物が多い?!

以下モヤモヤ。(とはいえ、推理小説的な欠陥があると言う話ではないかと。)

◆水族館で防水じゃない時計を支給するか?!(最初、被害者の時計がサメに噛まれて壊れたのかと思ってました。)
◆キャットウォークで殴って、被害者が日誌を手放して水槽に落ちなかったのかなぁ。。。どこかに置いていたのか。→サメ水槽に上から紙が降ってきて、トイレットペーパー時限装置が発動する前に水槽上を見に行ったりされるリスクがありそう。
◆タオルを水道までの途中でバケツにいれる行為について。血がポタポタするほどタオルについていたなら、マズい!となって、バケツにその場で入れるのは分かるが(キャットウォークの状況からして、多分そんな感じでもなかったはず)。モップ洗う水道までそのままタオルを持って行かなかったのかなぁ。。。
◆犯行のタイミングに誰も犯行現場に来なかったのは、ただただ幸運?

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2023年05月14日

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前回よりこなれた感じがする。トリックに関しては少し無理があるような気もするけど、少しばかりクローズドな環境の中で、少しずつ追い詰めていくという王道ミステリーとしては良かったと思う。

ただ、卓球部のくだりとか本筋とはさほど関係ないストーリーに十分な意味を見いだせず。今後のための種まきなのかもしれないが、冗長さが増してしまってるような。少し残念。

あと写真部はなかなか肝が座ってるね。なかなかシャッター切れないと思う場面でも嬉々としてというのは、相当に高校生離れしてる。でもポジション的にはシャーロックでいうところのジョンではなく、意外とモリーかもしれないとも思ったり。シャーロックマニアになっちゃった彼にもちょっと通じるかな。

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2023年04月24日

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シリーズものだとは知らずにこちらを最初にオーディブルで聴きました。
読み手さんの声が聞きやすく、物語も楽しかったです。

個人的には事件の詳細や犯人よりも裏染がなぜ学校の中に住んでいるのかの方が気になりました。

最後の事件の詳細を紐解いていくシーンではあまりにもモップの事ばかりで正直なところ事件の詳細があまり頭に入って来ませんでした。

サメへの愛が行き過ぎた故の事件でした。
シリーズの他の巻も聴いてみようか悩みます。

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2024年03月21日

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裏染天馬シリーズ第2弾。
相変わらずトリックの説明が丁寧、キャラもテンポも良く読み進め易い。
事件と並行して新キャラの登場、既存キャラの掘り下げもありシリーズ物としても更に魅力が増している。犯人周りの回収は前作と比べ少し弱め。

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2024年01月06日

Posted by ブクログ

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これの前にも話があるらしいけど、こっちを人にもらったので先に読んだ。
面白かったけどこじつけというか無理矢理感みたいなのが否めずなんだか腑に落ちないところが多々あって星3。いつ誰と会うのかわからないのにこんな大掛かりなこと実行するのか?とか、わざわざ取材に来る日じゃなくても良くないか?とか。
犯人が現場から出てくるところを誰にも見られなかったのも運だし、みたいなところが気になりすぎて…。
この本のテーマはアリバイを崩すという部分にあるわけだから、こんなことは気にしなくていいのかもしれないけど。

あと殺人の動機が弱い気がするけど、人を殺そうと思う人の心理はこんなものなのかな。

色々書いたけど、キャラが良かったから他の作品も読んでみようかな。

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2023年05月22日

Posted by ブクログ

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裏染くんシリーズ2作目も面白かった。アリバイ崩しに加え、柚乃ちゃんの試合シーンが高校生の青春ぽくて良かったです。
今回登場した鏡華ちゃんと忍切蝶子との今後の展開も楽しみ。

ところで今回の犯行の動機は、雨宮への恨みとかでは全然なかったんですよね。
もし雨宮ポジションが滝野さんだったら、滝野さんが殺されていたんですよね。
納得がいく犯行動機を求めるのも変ですが、その辺りがモヤっとしました。

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2023年05月04日

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