あらすじ
画力もあり、ストーリーもうまい、力量のあるマンガ家が、ふと気がつくといなくなっている。富樫義博、山田花子、ちばあきおらの跡を追い、「消えたマンガ家」の裏にある、マンガ雑誌の苛酷な現実を暴く。
1996年刊行の紙書籍版より、一部変更箇所があります。掲載されている漫画家は以下です。
ちばあきお
徳南晴一郎
冨樫義博
山田花子
ねこぢる(ボーナス・トラック)
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
再読。
「Quick Japan」の連載から。
タイトルのとおり、漫画家の追跡本。
ちばあきお、徳南晴一郎、冨樫義博、山田花子、鴨川つばめ。
創刊当初の「Quick Japan」みたいなサブカル誌って、どこかにないかなあ~。
Posted by ブクログ
タイトル通り、消えていったマンガ家の足跡をたどる本。紹介されている漫画家は、徳南晴一朗、ちばあきお、冨樫義博、山田花子、鴨川つばめ。鴨川つばめの項は著者による本人へのインタビューとなっている。少年ジャンプの専属制度が諸悪の根源、と断じているところが面白かった。今でもその制度が存続しているのかどうかわからないが、ジャンプは現時点でも大人気作品を多数生み出しているので、それなりにその制度が機能しているのではないかと推察する次第。また、鴨川がインタビューの中で、(当時の)編集者はマンガを扱っていながら、漫画を格下に見ている人が多く、それも大きな問題の一つという旨の発言をしているが、現在おいてはマンガで育ち、漫画が大好きで、自分で描くことはできないけどマンガにかかわりたくて編集者になる人が多いと思うので、その分現代のマンガ家はまだ恵まれていると思った次第。