あらすじ
199X年、高校野球の規定がついに変わる。女子の公式参加が認められたのだ。一ノ瀬渚は美浜高校の1年生。亡き父の教えもあって、140キロの速球を投げる女性投手になっていた。ただし、体力がイマイチなのでリリーフエースだった。 【同時収録】バニラの笑顔/桜ひとひら
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Posted by ブクログ
大好きな作品。
女子の高校野球参加が認められ、男女混合チームで甲子園を目指せることになった世界の物語。
現実はそうはなっていないけれど、野球が好きで頑張っている女の子を見ると、本作の主人公・渚の笑顔とひたむきさをついつい重ねてしまう。
渚たち美浜高校の物語はもちろん好きだが、ライバル淳子のエピソードが完全フィクションの世界観の中で妙に現実感があって印象に残っている。
Posted by ブクログ
まずタイトルに惹かれる。タイトルは本編の印象的なシーンで使われるんだが、そこがたまらなく好き。高校野球、甲子園にも女子の出場が許されて、野球好きな主人公渚はさっそく入部する。男子の中でひとり吐きながら練習する彼女はかっこよかった。マウンドの上には真っ青な空、周りには助けてくれる仲間たちがいる。読んだあと、真夏のグラウンドがいっそう輝いて見えた。中学の頃を思い出す。