【感想・ネタバレ】まりかちゃん乙 ３巻のレビュー

ユキヲ

[ブクログ · ★★★★★]

何とまぁ、メンドくさいヒロインか
今までいなかったな、こんなタイプのヒロインは
自意識過剰系はいたかも知れんが、ある意味、タフネスで、多少の事じゃ動じないヒロインばかりだっただろう。だが、この作品のヒロインは自分や他人の言動でイチイチ、落ち込んで、鬱陶しい雰囲気を出す（ただ、再起も、簡単なキッカケで、早いのだが）
佐倉せんせいの『湯神くんには友達がいない』の湯神の一挙一動にイライラさせられる人間は読めない方が賢明ではあるが、何だかんだで、まりかちゃんは美少女なので、いくらかは緩和される可能性はあったりする、多分
また、青春に関しての、ユキヲ先生の着眼点は実に良く、まりかを初めとしたＪＫの発言に共感できる読み手も多いはずだろう
学園モノに必須の、恋愛色が絡まなかったのは逆に良かったのかも知れない
ネタはともかく、絵柄に良い意味での隙が生まれておらず、単純に面白い、と太鼓判を押せる作品でないのは残念とも言えるが、全体的なキレはあるので、読んでも損はない
個人的に気に入っていたキャラは、可愛い顔から想像できない毒を言葉の刃に塗りたくって、急所に向かって突き出してくるゆなちゃん
今度は、活動内容が不鮮明な部室を舞台にした、男子生徒も女子生徒も出てきて、青春の１ｐや、世間の風潮をシニカルに皮肉る学園モノに挑戦して欲しいもの。今度は、恋愛が絡んでくれると嬉しい

[ブクログ · ★★★★☆]

ジェットコースター並に調子・気分の波がはげしいまりかちゃん。でも、一番恐ろしいのは無邪気な顔して毒を吐くゆなかもしれない。りのはこの漫画の良心。メタ的な終わり方に、にやりとしてしまう。