あらすじ
伝説の経営者たちの、ベストセラーになった名著のエッセンスだけを1冊に凝縮! 経営者が自ら執筆した書籍のみを厳選しているので、卓越した知見が満載です。カリスマ経営者の業績と書籍の内容を紹介していくだけではなく、「実際のビジネスに活用するには、どのような視点を持てばよいのか」という問いを適宜挿入し、本を引用しながら解説しているところがポイントです。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
井深大
・何事も理屈をこねて「できません」を嫌う、まずやってみようという姿勢。トリニトロン・カラーテレビの成功も、失敗データをとるつもりで実験したことが成功した。
・「組織を作りそこに人を当てはめる」は誤り。人に合う組織をつくる。あくまで人が中心。
本田宗一郎
・長所「ざっくばらんに人の話が聞けること」いい論点を提起し、相手の好奇心を喚起し、イマジネーションを広げ、インパイトのある解決策を、分からないことを素直に。
・人生は「見たり、聞いたり、試したり」の3つの知恵でできている。その中で最も大切なのは試したりである。
・失敗と成功は裏腹。失敗を厭うものだから成功のチャンスも少ない、人は「見たり聞いたり」ばかりする。それは失敗しないからだ。
・商品開発において顧客アンケートをとり製品をつくるのはナンセンス(仮説の検証は例外)
→ジョブス-「顧客が何を望むかではなく、何を望むようになるか」が重要
→本田「アンケートをとるから総花的なものになる」
・経営者は「思想を語れ」
・常と新しいモノの見方を試し、真理を探究する。
・「大道長安に透る(すべての道は長安に通ず)」大きなチャンスを期待するあまり目の前の小さなチャンスを見逃していないか?「そんな小道と切り捨てない
松下幸え助
・「謙虚の心を忘れぬこと、素直さを失ったとき、逆境は卑屈を生み、順境は自惚を生む」
・「与えられた境涯に素直に生きる」置かれた境遇に一喜一憂しているうちに工夫の機会を逃す。与えられた境遇の中で最善の手を探す。
・「謙虚さ」とは「人生は分からないもの」と割り切った上で、心を澄まして世界を見ること。先入観なく物事を見ることが道をひらくチャンス
・「長所と短所、それは人間のいわば宿命のひとつである。それを繁栄に結びつけるのも、貧困に結びつけるのも、おたがいの心くばりのひとつにかかっている」自然の理を見出す謙虚な心。
・100点の答えがないなかでー「進むもよし。とどまるもよし、要はまず断を下すことである」「60%の見通しと確信ができたならば、その判断はおおむね妥当、そのあとは、勇気である、実行力である」唯一の答えがない=どの答えも一長一短ある。
・自分の仕事が世の中の仕事だということを忘れたら、とらわれた野心となり、小さな自己満足になる。
・「何ごともゆきづまれば、まず自分のものの見方を変えることである」
柳井正
・「無意識の世界を変える」高い目標設定でイマジネーションを広べる発想法。人間の脳活動のうち意識できる部分は2割もない。無意識の世界が思い浮かぶ選択肢や着眼点をつくる。
・「ものわかりのいい上司からイノベーションは生まれない」報告を作業にさせない。要求や質問を付け加える。
坂根正弘
・「アタマに知識だけ蓄えても、それを行為や行動に活かさないのであれば、真に知っているとはいえない」本当の知識は行動のなかにある。”知行合一”
サム・ウォルトン
・「自分はまったくの素人で無知である」”無知の知” まず、知らないことを自覚する。
・「逆流に向かって進みなさい」難しいからやめるのではなく、難しいことを実行する手段を絶えず考えることが重要。軌道を修正する柔軟性と大胆さ。
カルロス・ゴーン
・経営上の大きな問題を解沢する際、答えがあらかじめ頭に入っているわけがない。アイデアの箇条書きや、ブレーンストーミングをすることは役立たない。現場に行け。
・本質的な解を探そうとせず、自分の頭の中にあるアイデアにしがみつこうとしない。マネジメントの基本技は「問題を特定する」こと。実行力は、自分にコントロールできる変数とできない変数を的確に識別する問題定義の力による。
・何が重要な内生変数で、何が重要な外生変数なのかはあらかじめ決まっているものではない、現場で解明すべきもの。
成功者に共通するものとして「思考を言語化して伝える力」があると強く感じた。コスパが良すぎる一冊だった。ただ、まとめられすぎていたのが少しつまらなかった。それぞれの経営者のビジネス書も読んで思想にどっぷり浸かりたい。もっと学びたい。この本は是非プレゼントしたい。
Posted by ブクログ
日本と海外を代表する10人のカリスマ経営者の著書について著者の書評とエッセンスをまとめた一冊。
本書に取り上げられている経営者のなかには読んだことあるものや別の作品を読んだことがあるものもありましたが、全体的に各著書のエッセンスが的確にまとめられていると感じました。
戦略や思想や偉大な企業の凋落の要因などカリスマ経営者が陥った境遇や想いについての様々な書籍について知識を深めることが出来ました。
また、各経営者に共通する考えがあることも印象に残りました。
本書を読んで、全体的に中途半端な製品を作らず、卓越した一つの製品を作ることに資金や人材などを集中すること、自部門だけでなく組織に所属する全ての者が会社全体を意識することや痛みを伴う決断を断行することは複数の方に共通しているとも感じました。
また著者ならではの視点で書かれている箇所もあり、本田宗一郎氏とスティーブ・ジョブズとの共通点のところは興味深いものでした。
著者自身も経営者としての経験も踏まえて、常識に捉われず視野を変える心の広さ、チャレンジすることの大切さが重要で、それが困難を乗り越えてきた秘訣であるとも感じました。
本書を読んで、各著書の勘所やカリスマ経営者の横顔も知ることができた一冊でした。
Posted by ブクログ
錚々たる経営者が並んでましたが、同じシリーズのマネジメントに比べるとちょっとイマイチかなぁ?
といいつつ、書名は知ってても実は一冊も読んでなかったり…(^_^ゞ
Posted by ブクログ
・新しい使用用途を考える
・何を望むかではなく、何を望むようになるか?
→仮説を考える
・なぜを考えながら観る
・高い目標を設定する
・ダントツになるためには捨てることを明確にする
・
Posted by ブクログ
顧客が何を望むかではなく、何を望むようになるか。
顧客の意見を聞いてはいけない。
本田宗一郎とジョブス、フォード。
すべての道は長安に通じている=小道でも構わず努力する
自分に与えられた仕事が天職、他の道に心奪われていたら道は開けない=松下幸之助
2倍3倍の目標を設定する。発想の転換が必要になる。小手先の工夫では無理。=柳井正
安定志向はダメにする。危険にさらすこと、リスクを取ること、が一番会社にとっていい。順調は正常、ではない。=柳井正
ひとつの完成された商品を大量に売る。アップルの例。
物分かりのいい上司からはイノベーションは生まれない。部下の仕事を作業にしない
行動しないのは知らないのと同じ。
コムトラックス=コマツのGPS のおかげでリーマンショックの深刻さをいち早く知ることができた
HPウェイ=会社の存在意義は貢献
フレックスタイム制
コンピュータ事業には合わなかった
サムウォルトン=ウォルマートの創業者
自分は全くの素人であるという自覚=なんでも聞いた
小さな町にしか出店しない。人口五千人以下。
圧倒的な集客力が必要。地域の市場構造を知る。
逆流に向かって進みなさい=他人が反対すること、難しいと言われること、をやる。=どのみち経営は難しい。難しいことを絶えず実行することを考える