あらすじ
モンスターたちの生きる意味。それは――。
新たな勇者戦がはじまっていた。
再び担当魔王軍となったゴルディアス軍は、エルブランコを責任者として任命し、事にあたっていた。
しかし、そこでエルブランコはとんでもないスキャンダルに巻き込まれる。
ホテルの前で週刊誌に撮られた勇者との密会写真。
それを発端に勇者戦は打ち切り。
ゴルディアス軍は解散にまで追い込まれることになった。
悲嘆に暮れるエルブランコ。
スラムに消えるエルブランコ。
自分を捨てて、第2の人生を歩み始めたエルブランコ。
そんな彼の元に、かつての部下・ウニベルがやってくる。
スキャンダルの本当の意味。
勇者協会と人間という闇が孕んだ、汚い手段。
エルブランコは矮小な自分を見つめ直し、再び立ち上がる。
それでゴルディアス軍が元に戻るわけでは無いことを知りながら……。
働くなんて辛いこと。
それでも、過ごした時間は確かに自分が歩いた道。
だから、それが失敗だったとしても、やってきたことを否定なんてしなくていいじゃないか。
自分が自分を認めなくて、誰が認めてくれるんだ。
あらゆる理不尽をはねのけろ! ファンタジー社畜コメディ完結編。
――社蓄はついに、答えを見つける。
※「ガ報」付き!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
感情タグBEST3
ゴルディアス魔王軍を解散に追い込んだ陰謀の真相やいかに、という点で果たして首謀者はプルプラなのかモデルナはどこまで関与しているのかというところが楽しめた。
ファベリアで成り上がったエルブランコにらしくないとか、ウニベルのエルブランコへの言いたい放題の突っ込みが面白かった。
優しい魔王や四天王の下でこれからもゴルディアス魔王軍はなんやかんやと騒動しながら勇者と戦って行くんだろうなというラストが良かった。