【感想・ネタバレ】ハイエナ 警視庁捜査二課 本城仁一のレビュー

あらすじ

家庭を顧みずに仕事に没頭してきた叩き上げの刑事・本城が、警察官僚として出世争いの渦中にいる息子から懇願される。出向中に詐欺組織に盗まれた警察手帳を内密に奪還してほしいというのだ。親の務めを果たしてこなかった慙愧(ざんき)の念から、息子の隠匿(いんとく)に手を貸すことを決める本城。手帳に迫る過程で掴んだのは、殺人も厭(いと)わない詐欺組織の実態だった。

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Posted by ブクログ

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ミステリが好きなのは、勧善懲悪で論理的にコトが片付くから。法則通りに物事が並べられるのが好きなのよ。なのに、あにはからんや読後感が異様に悪い物語を読んでしまった。登場人物の中に善人がひとりもいない(笑)! 主人公は一応、正義のひとだけれど、彼が死に追いやった人間の数を考えたらそれほどでもない。息子のクズっぷりといったらもう。それにしても、やはりこの作者が描く人物はもひとつ浅い。続編があるようなので、まあ、読むんだけど。(2018-01-07L)(2018-01-28L)(2018-09-15L) 追記;勘違いをしていました。どうやら続編は、今のところ出ていないようです。本城氏があまりに可哀想なので、なんとか救われる話を書いて欲しい…

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2018年09月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

警察官僚の息子のため、振り込め詐欺グループに潜入捜査する父親警察官の物語。

2003ころから認知され始めた振り込め詐欺も今や産業化されており金主ー番頭ー架け子ー受け子というヒエラルキーがはっきりできている。特にトレーニングも不要な受け子はよく捕まっているが、番頭から上が逮捕されることはほとんどない。名簿も非常に大事な要素で、家族構成などの細かい情報も入っているものは一件数万円で取引されているそうだ。

伏線のはり方も無理がなく、小説としてもテンポがよい

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2016年07月03日

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