あらすじ
全国の患者数は280万人。6人に1人がなるといわれる脳卒中。
一命を取りとめても、リハビリ、マヒと付き合う人生が始まります。
しかし、「発症後6か月たつと、マヒの大幅な改善は望めない」が常識だった脳卒中リハビリも、
今や脳科学の進歩で、あきらめていたマヒが改善する人が続出しています。
リハビリ最前線を取材した話題のNHKスペシャルを書籍化!
撮影:渡瀬竜介
主婦と生活社刊
【目次】
第1章/脳卒中の常識が変わった!
第2章/あきらめていたマヒが改善!
「川平法」の真実
第3章/最新研究で見えてきた!
脳の「回復メカニズム」
第4章/新技術で、重度のマヒも改善可能に
第5章/脳の回復が加速する「魔法の言葉」
第6章/「脳卒中・リハビリ革命」のこれから
感情タグBEST3
勉強になります。
私も片麻痺ですが、私と同じような経験をされた方々の実際の工夫の仕方や
その取り組む姿勢を教えて頂けて、しらなかったリハビリの制度のことにも少し触れていて勉強になりました。
Posted by ブクログ
2011.9.20-2013.3.10
「NHKスペシャルの放送内容をもとに、番組ではご紹介できなかった部分を大幅に加筆したもの」。
高齢者が増えてリハビリは切実な社会的課題となつてゐる今、「川平法」、BMI」などの新しい手法が開発されてゐることを紹介した本。人間といふ生物の持つ適応力が印象的だ。
実用的な意味だけではなく、褒めることがリハビリに良い効果を齎すなど、身体と心の関係といふ問題を考へる際にも有用な事例を提供して呉れるのではないか。
Posted by ブクログ
一つの訓練法だけを取り上げているので、やや公平性には欠ける印象。「ほめる」というか、認めていることを伝えるのはやはりどういう状況であれ、どういう相手であれ大事。
Posted by ブクログ
脳卒中の回復のメカニズムや,リハビリテーションの限界についても説明されています.また,最新の治療法や,ほめることの治療的効果,睡眠の大切さといったことも記されていました.
脳卒中は,最新の技術でも,やはり回復しにくい後遺症が残る方は大勢います.だから,本の題名を読むとなんとなく抵抗感がありました.しかし,著者は「リハビリの本質的な目的は『生活のしやすさ』や『自信』を取り戻すところにある」という立場に立ち,回復しにくい人もいることもきちんと説明しています.だから,抵抗感なく読み進めることができました.
脳卒中について,幅広く,やさしく勉強できる本だなあ,と思いました.