あらすじ
数百人を看取った医師であり、歴史ある寺の住職は、自らも治癒不能ながんに。死への恐怖をどう克服するのか、どんな心持ちで暮らせばいいのか……限られた時間を生きる著者が、いのちとの向き合い方を伝えます。
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Posted by ブクログ
死の淵に立ってなお日々を生き生きと過ごす作者の力強さ、死を恐れることなく自分が現世に残す事を考え、、それを生きがいにする気持ち。この人の生き方と残された偉業は長く生きている人たちを救うことになると感じます。
人はお金に、外観に、見栄にと、内向きに要望が広がりますが死を目前にするとその価値観は一変するでしょう。日頃から俗な欲を抑え、自分に関わる人達を思いやり、余命を宣告されても変わらない生きがいを日頃から持っておきたいと思います。
命のケアは先進医療では癒されない、例えばソクラテスの言葉のように古くから伝えられている洗練された考えが良い。
ソクラテス「死ぬことは深い眠りから目覚めないこと、ゆっくり深く眠れた晩程幸せなことはない。もし目覚めるとしたら別世界だろう、もしかしたら先に亡くなった素晴らしい人達との会話ができるかもしれない」
僧侶を含めた宗教者は死者ばかり見ることではなく生きている人の苦しみに寄り添うべき、仏教は行きている人のための宗教である。
命の苦しみを癒すヨーガは一度実践してみたい。