あらすじ
卒業式の日、誰もいなくなった教室で、制服を脱ぐときが訪れた少女と男性教師が「恋」について交わす会話のゆくえは……。(「セーラー服を脱がないで」)ほか、“トラウマテクノポップ”バンド・アーバンギャルドのリーダー松永天馬が描きだす「少女」たちの物語。病的にポップ。痛いほどガーリー。アーバンギャルドの代表曲をモチーフにした短編小説12編を収録した短編集。電子版には宮崎夏次系イラスト集を収録。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
読んだとき、テーマになってる楽曲の半分くらいは未聴でした。
曲をモチーフにした小説を先に知ってから原曲を聴くのも、それはそれで新鮮な面白さがあった。
けど、やっぱり全部聴いてから読めばよかったなぁ。後悔。
「少女」という存在そのものへの愛を、強く強く感じる。
可愛らしいところだけじゃなくて、痛かったり過ちを犯したりオジサンを拒絶するところまで、松永天馬にとっては少女の愛すべきところなのだろうなぁと思う。
「四月戦争」原曲も小説もすごく好き。
Posted by ブクログ
天馬さんの言葉の選び方が好きなので、この本も例に漏れず好きな表現や言葉が多くて素敵でした。
原曲のイメージとは少し違った解釈の話もありましたが、どの章も頭の中にメロディや歌詞が浮かぶようでさすが天馬さん。
Posted by ブクログ
歌広場淳が帯にいたので購入したのを思い出した……。結果、超面白い本読めた。ありがとう歌広場。
ぐるぐる場面展開しながら、非現実的な世界を濃厚で現実的な感情で駆け抜けていく。
中学生かそこらで読んでから、無意識の中で私の人間生活を支える強力な地盤になっていたのかも……とか。
これ読んでわたしの味方になって欲しい。
Posted by ブクログ
病的にポップ。
アーバンギャルドの曲の世界でした。
天馬さんの描く少女は病的で痛々しいのですが、でも死太くて儚さは無いです。ひたすら不安定で惹かれます。
「水玉病」「前髪ぱっつんオペラ」とかタイトルが秀逸です。聴きたくなります。
「リボン運動」の最後の一文がとても好き。
「私は今日、恋を知った。失う事で、それがわかった。」