あらすじ
自分なりに努力しているのに、もう一歩、壁を破って一流の域に達することができない。苦手を克服できない。メンバーの力量を引き上げたいのだがうまくいかない……。このような課題を解決するために必要なのは、「人の心理を考えること」と、「自らの意識や心理状態を変えること」だ。本書でいう心理術はこの2つを目指すものである。球界を代表する捕手であった著者自身、これまで心理術の力で多くの難局を打開してきた。世の多くのビジネスマンのように「プレイング・マネージャー」を務めた経験に基づき、自己と組織の力を引き出すためのヒントを語る。古田敦也があなたを応援します! (内容例)才能はあるのに、一流になれない/覚えなければいけないことが多すぎる時/上司の言うことが理解できない時/上手に手を抜く/自分なりのリーダーシップをどのように身に付けるか/能力の引き出し方/チャンスに弱いと言われる人の特徴
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Posted by ブクログ
ヤクルトスワローズで活躍した古田選手が、選手・監督時代の経験から自分そして組織の力の引き出す方法を心理面から記載された書籍。
全体的に野球に限定された考え方も多いが、一般的にも活用できる点もあったり、野球を観戦する際にも選手や監督はこんなことを考えているのかということが分かった。
以下、本文引用。
・ルーティンがクローズアップされているが、それも日々変化を取り入れながら、少しずつ進化させていくことが重要。また自分の適性(才能)を見出し、新たなチャレンジや習慣を変えることを恐れないこと。
・常に全力100%でやっていてはケガのリスクも増えてしまうので、いい意味での手抜きが必要。その際に、どこで手を抜いて良いかを見極めることが重要。今日は無理をするとケガをしそうだとといった感覚を大事にする。
・週末に3連敗すると休養日にも野球のことを考えてしまい、身体は休まっても精神面の疲労は残ったままになってしまう。これでは翌日からのパフォーマンスにも影響が出てしまう。休養日は、野球とは全然違うことをして身体だけでなく精神的な休養を積極的に取ることが必要。オンとオフのメリハリをつける。
・こだわりも大切だが、こだわりに敏感すぎるとストレスの原因になってしまう。それよりも鈍感になる方が良い。
・たとえ自分が悪くなくても言い訳はしない。本当に相手が悪くても、それを言ったら相手からの信頼を失う。
・人を育てる時に相手から嫌われることを恐れてなかなか厳しいことが言えない指導者は、リーダーとして失格。相手のタイプを見極めてそれに合った指導を行う。
・悪い結果が続いた時ほど、悪いことはそんなに連続して起こらないとポジティブに考えて、いつものやり方をあれこれ変えないことが大事。