あらすじ
※本書に掲載された呪いの法を実践し、術者・被術者の心身に何らかの障害が起こっても、著者・監修者・出版社は一切の責任を負いません。 陰陽道、修験道、丑の刻参りなど、日本古来よりの呪いの秘術を、その実践法とともに詳説した、ハウツー「人を呪い殺す方法」。
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Posted by ブクログ
他の呪術関連の書籍との一番の違いは「九字切りの解き方」が載っていること。
九字の切り方を載せた書籍はたくさん見てきたけれど、解き方を載せた本は初めて。確かに呪法の実践と同様に解呪の方法も大事。呪いっぱなしで放っておいたら後々どんな悪影響が残るか……。
伝奇小説を書く人なら読むべき本ですね。
Posted by ブクログ
かなり実践的な呪いの入門書。著者は「はじめに」で、癒しの行為としての呪いを説いている。しかし全体のトーンには、敵に憎悪をぶつける具体的行為の迫力がある。たとえ効果が保証の限りではなく、それゆえ法に触れないとしても。やり場のない憎しみを、どうしようもなく抱えているくらいなら、こうして解放する方が良いのかも知れない。
呪者はまず、起請文を書いて迷いを断ち、般若心経によって念力を高め、護身の呪法で外敵を退ける。そして呪詛の方法としては、修験道の摩利支天法、呪禁道いざなぎ流の秘術「厭魅」の法、丑の刻参り、密教の調伏法が、具体的手順とともに解説される。挿話として語られる、安倍晴明、菅原道真、平将門、織田信長などの逸話も興味深い。呪いたいほど憎い相手がいるなら、お薦め。