【感想・ネタバレ】貧血大国・日本~放置されてきた国民病の原因と対策~のレビュー

あらすじ

貧血は、主に体内の鉄が欠乏することによって生じるが、鉄は人間の体にとって極めて重要な栄養素。このことから、世界各国では鉄の欠乏を予防する対策がとられている。一方、日本はほぼ無策――。特に妊婦の貧血は深刻で、その数は先進諸国の平均値を大きく上回っている。貧血の問題を放置したままにしておくとどうなるか、健康面への影響は? その実態、危険性、対処法など、これまで見過ごされてきた問題を分かりやすく解説。

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Posted by ブクログ

とても勉強になりました。
私も貧血と言われ病院に行ったので、この本を読んで、自覚はないけれども病院に行ってよかったと思いました。

こんなにも日本に貧血の人が多いなんて驚きだ。
そして、貧血は命に直接関わる病気ではないけれども、いろいろな問題を引き起こすので、治していかなくてはいけないと思った。

この本は、「貧血のメカニズム」「成人女性と貧血」「中高生と貧血」といったようにわかりやすく章立てされているので、興味あるところだけ読んでも十分役に立つと思う。貧血の人もそうでない(と思っている)人もぜひ読んでほしい。

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2016年09月06日

Posted by ブクログ

「発達加速現象」とは、世代が新しくなるにつれて身体的な発達が促進される現象。「成長加速現象」と「成熟前傾現象」がある。これら現象には地域差があることを「発達勾配現象」という。

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2016年05月01日

Posted by ブクログ

貧血について医学的な解説がされていて、なるほどと読んだものの、じゃあどうしたらいいの?が弱く、問題提起に留まっている感じがした。もちろん、国として無策な状態を改善するべきだと思うが、さしあたって個人的に努力する必要があるのであれば、もう少し食事からの鉄の摂り方についてページを割いても良かったのではと思う。

日本人の貧血のなりやすさと鉄分が足りないことによる影響はよくわかったので、肉や小松菜を食べること、鉄鍋を意識的に使うこと、果物を積極的に食べることに気をつけたいと思う。

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2023年08月25日

Posted by ブクログ

ヘモグロビンに含まれる鉄が酸素と結合すると酸化鉄になる。酸化鉄になるというのは、錆びるということを意味する。血液が赤く見えるのは、錆びた鉄が赤く見えるのと原理は同じ。地球上には鉄が他のどの金属よりも豊富に存在していることから、人間を含む生物の大多数が、体内における「酸素の運び屋」に鉄を利用している。また、肉が赤いのは、筋肉にミオグロビンが含まれていて、その中の鉄が酸素と結合するから。ミオグロビンはヘモグロビンが運んできた酸素を受け取り、筋肉に貯めておく。筋肉中のミオグロビンは酸素が必要になるときまで貯蔵する役割を担っている。鉄の重要性を説き、美容と貧血、妊婦、子ども、中高生、成人、高齢者と、それぞれのライフステージでの貧血の対処法を学ぶ。血液検査の読み方から、何を食べ、どう気をつけるかまで貧血に係るすべてを網羅している。

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2016年06月29日

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