【感想・ネタバレ】笑うマエストロのレビュー

あらすじ

日本人名指揮者、異国で大人気!奮闘20年の記。
尾崎氏はルーマニア国立トゥルグ・ムレシュ交響楽団の常任指揮者となって20年。ルーマニアでおこなわれた国際指揮コンクール入賞をきっかけに、いつの間にか常任指揮者就任が決まってしまった。かつての独裁共産主義国家・ルーマニアは、実は行き当たりばったりのラテン系の国だったのだ!
とはいえ、れっきとした国立のオーケストラである。音楽の水準は高く、定期演奏会では毎週新たな曲に挑戦しなければならない。楽譜を読み解き、最高の音楽をつくるのが指揮者のつとめだ。一癖も二癖もある腕利きの奏者と「なめられてはいかん!」と受けて立つ著者。お国柄、ルーマニア語、ハンガリー語、英語など多言語が飛び交い、もう頭はクラクラ!
「ドラキュラ」くらいしか思い浮ばない未知の国ルーマニアを舞台に繰り広げられるマエストロの孤軍奮闘エッセイ。初心者でもクラシックの世界が楽しめて面白い!

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Posted by ブクログ

 じつにおもしろい。ルーマニアなどという日本にはほとんど未知の国の国立オーケストラの常任指揮者・音楽監督が日本人の尾崎晋也氏というのがまず驚きだし、そのマエストロがいきなり<月の法善寺横丁>を歌いだすようなキャラクターなので、「むずかしいことは言いっこなし!」で押し切っているところが爽快で、読んでいて気持ちがいい。
 それにしても ♪指揮棒一本 サラシにまいて 旅に出るのも 指揮者の修業~♪ はいいですね。歳が分ります。

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2015年01月12日

Posted by ブクログ

ルーマニア国立トゥルグ・ムレシュ交響楽団の常任指揮者のエッセイ集。楽団員とのやり取りや往来する演奏家達のエピソードが興味深い。文体も平易でわかりやすく、一気に読んでしまった。音楽豆知識も得られて満足。続編を期待。

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2014年10月26日

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