【感想・ネタバレ】警視庁鑑識課 鎮静剤のレビュー

あらすじ

新宿歌舞伎町の路上で見つかった女性の変死体──複数の男性による性行為の痕跡があるのに死因が特定できない。警視庁強行犯係の警察官たちは、現場近くの監視カメラに写っていた男たちの行方を捜す。鑑識課の松原唯(ゆい)警部は、検屍の中で遺体に小さな痕跡を見つける。そして他の遺留物から事件は……。次々起きる事件に追われながら、真実を追う女性鑑識官の活躍を描く。[解説:中辻理夫]

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

シリーズ第3弾。
主人公の松原唯は、亡くなった恋人の影を引きずっている。
仕事だけが彼女の生き甲斐になっている。
その姿は危うい。
しかも、女性の警部ということで、嫉妬されている部分もある。
今回も関わった事件で嫌がらせや邪魔を受ける。
助けてくれる仲間がいるのが救い。
今回の事件は唯が個人的に、容疑者とされる人物と深くかかわり合う場面がある。
それだけに切ない展開となっているのかも…

2023.10.27

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2023年10月27日

Posted by ブクログ

北林優『鎮静剤 警視庁鑑識課』徳間文庫。

シリーズ第3弾。やはり主人公と事件の中核がはっきりせず、散逸的なイメージしか残らない作品だった。贅肉が多過ぎるのだ。描きたいことは山程あるのだろうが、そこをグッと抑えてこその小説ではないだろうか。故人に鞭を打つつもりはないのだが、贅肉を削ぎ落とせば凄い傑作になったはずなので、非常に惜しいのだ。

警視庁鑑識課に勤務する松原唯は繁華街で見付かった女性の不審死事件を担当する。唯は警察内部の軋轢、自分自身の過去と現在と向き合いながら、事件の真相へ近付いていく…

シリーズは第4弾の途中まで描かれたところで著者の病死により絶筆。残念…

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2018年01月09日

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