【感想・ネタバレ】ディスコ探偵水曜日(下)のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

中巻の続きから始まらない上になかなかエグい展開だと思ったら、ディスコの現実逃避!
でも、読み終わってから振り返ると、これも後の展開につながってる。

未来のディスコの「よう、これが合図だ。動き出せ。踊り出せよディスコテック。急いでな。恐怖に立ちすくむような贅沢なんて、お前にはもう許されてないんだ」って台詞が好き。そして、未来のJJに会ったあたりからさらに面白くなってきた。上巻、中巻の内容がちゃんと活かされているのがいい。というかよくこんなの考えたなー…。
ハッピーエンドといえるのかわからないけど面白かった。

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2016年12月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

上中下巻の「下巻」

≪あらすじ≫
時空探偵となったディスコは過去へ未来へ飛びまくり。
パインハウスの31人失踪事件
パイナップルホームとムチ打ち男爵
≪吊るされた男≫自殺事件
ラミア症候群(3億人の子供攫い)
すべての謎を解決すべくディスコは未来のJJのもとへ向かう。

そして明らかになる子供の虐待を商売とする『梢式』。
梢が起こした魂の分裂よろしく
子供を虐待することにより魂を人間に入れ出し空の肉体を作成し
需要者は意識の転送を行うことにより不老状態となる。
それを商売とし億万長者となったJJ。

子供を虐待していたのはブラックスワン(黒い鳥の男)であり
その計画を防ごうとラミア症候群・子供攫いをしていたのはディスコ本人であることがわかる。

パインハウスをメビウスの輪に・・・水星Cはパックマンに・・・


≪感想≫
言葉の渦に飲み込まれ疲れた。。。
中巻の探偵による謎解き合戦はどれもこれもそれが正解で良いのでは?と思える程の素晴らしいものだったけど、結局どれも不正解なんだよねぇって解っていながら読むのはナカナカしんどかった。
でも先が読めない展開はさすがでした。

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2011年04月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

うぁ~また『九十九十九』的なアレかぁ……とまず思った。パインハウス内で名探偵たちが次々と推理を披露して死んでいくところは冗長というか、事がどのように収束していくのかまったく予想できないだけに苦痛としか言えなかった。そうして長いイントロダクションが終わってやっと本編……みたいな。こっちはわりと楽しめたかな。

幼児への性的虐待を許容し、そのうえで現在よりも繁栄する〈未来〉っていう世界設定がこの上なく舞城王太郎っぽくあり、そんなでも不思議とリアリティがある。子どもの犠牲に成り立つ世界というのは、けど考えてみれば現在ともそう大差ないのかもしれない。

けどやっぱ、なんか希薄なんだよな。梢ちゃんにしろ小枝ちゃんにしろ、その想いっていうのが言葉だけというか、あくまで〈設定〉であって、まあそこまでイっちゃってるのが面白いんだろうけど……長篇になると重心みたいなものが計れなくてふわふわ~っと漂うような味気なさを感じてしまうのだ。舞城は。

ディスコ・ウェンズデイって世界を変えるために闘志を燃やすようなタイプじゃない。絶対。納豆でも豆腐でもどっちでもいいやつだと思う。

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2014年10月02日

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