【感想・ネタバレ】スクールアタック・シンドロームのレビュー

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Posted by ブクログ

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ソマリア、サッチ・ア・スウィートハートが好きすぎて。相変わらずとんでもないことが起きてるのに、人の気持ちはリアル。杣里亜に諦めんなって言いながら、徳永が「こんなのポーズだ」って思うところからもうボロ泣き。

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2014年03月11日

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舞城王太郎という作家を好きになりました。
すべての作品に流れる非日常とは言えないが、決して日常とは呼べない風景に酔いました。
最初は「ちょっとおかしいんじゃない?」と思うような主人公の言動とかにも、そういう見方もあるのか、と思うようになる会話術というか読ませ方というか。
大津でいろいろ騒いでるときに読んだのも大きいですね。

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2012年07月14日

Posted by ブクログ

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単行本『みんな元気。』より、「スクールアタック・シンドローム」「我が家のトトロ」を収録。に、加えて書き下ろしの「ソマリア、サッチ・ア・スウィートハート」。

数年振りに読み直したら初読の時より10倍くらい面白く感じた。
自分が作品に追いついたようで嬉しい。

「スクールアタック…」の暴力性、「トトロ」の観念的な雰囲気は、どちらも舞城入門としてうってつけ。まだ舞城読んだことないんだけど私舞城好きになれるかなー?という人にオススメしています。
コレ読んでグロすぎ!とか意味わかんねー!って感じるんだったら多分体質的に舞城向いてないよ無理して読まない方がいいと思うよっていう。

「ソマリア…」は私の中で”読んだだけなのに傷付けられたような感覚に陥る作品”として分類されています。大ダメージ。

他の方のレビュー見て思ったんですが、舞城好きな人が舞城に大興奮して文章書くと、もれなく文体が舞城舞城しちゃってるのが興味深い。

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2012年06月24日

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10年ぶりくらいだろうか。再読

「スクールアタック・シンドローム」
15歳の時に生まれた別居中の息子。その息子がノートに学校襲撃計画を立てているという話。一応父と息子の関係、それから「暴力は伝染する」、「過剰防衛、マタギ(攻撃者)と獲物(被害者)?」といったことがテーマなんだろうか?舞城の主人公たちは考えていることを直接的に表現するから、普通は物語の進行とか、ストーリーを通して間接的に表現するんじゃないのかな?ってことまで何だか解説してくれているみたい。
他の作家だと説明しすぎて嫌になるようでも、舞城の作品であればそれほど気にならない。また見開き全ページ軽い調子の会話文だけで構成されているようなのも懐かしいおなじみ。
ただ、舞城の主人公たちはいつも自分が正しいかのように振る舞う。もちろん間違っていると自覚していることもある。でも、この話でも息子は結局猫を殺しているわけだし、自分が無職であって酒に溺れてたことを、そういう時期もあるとして片付けているようにも読めないだろうか。全体を通して、なんやかんやで看過できない一線は超えてない、これでいいんだ、みたいになっているけど、結局のところ「ソマリア」の話もそうだけど倫理的にアウトなものもある。どうかなと思うものもある。スクラップの過程もないし、ビルドも他力というより自力で気づける主人公。

「我が家のトトロ」
本来の生活からの逃避なのか、救いなのか、そうしたものを「トトロ」と呼び、表現している小説。これも自分自身で、短編のテーマを解説しちゃっている。それとも何か別のテーマがあるのかもしれない。読後感は一番良かった。

「ソマリア、サッチ・ア・スウィートハート」
暴力をさらっと描いている。救いのない話だった。ただ、「ソマリア」は何度も蘇っているし、どんな残酷さもさらさらと日常に同化していく。
そういえばディスコ探偵でも、ある「想い」が具現化して作り出される「分身」のモチーフはあった。
これぞ初期の舞城という感じ。主人公は本書中一番素直だったかもしれない。

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2019年03月14日

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「スクールアタック・シンドローム」★★★
「我が家のトトロ」★★★★
「ソマリア、サッチ・ア・スウィートハート」★★★

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2019年09月10日

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