あらすじ
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デジタルを上手に活用した文化力が日本を再生させる推進軸になる!日本ならではの文化を紹介する本でありながら、そこに「デジタル」というエッセンスを注入し、それを上手に活用し文化と融合させることで、日本の文化力を再生していこうという提案と事例を紹介する一冊。デジタル文化資産のメリット、日本文化とデジタルの融合の可能性、文化資源とデジタル技術をめぐる世界の動き、デジタル文化財をめぐる日本の民間企業や国家機関等の現状と課題、文化資産のデジタル化の具体例を挙げつつ、わかりやすく豊富な図版や写真をまじえて解説する。有馬頼底(臨済宗相国寺派管長)と青柳正規(文化庁長官)との対談ページでは、『「文化立国」の創造とデジタル文化資産』について語らう。
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Posted by ブクログ
30年近く前のプロジェクトのリーダー格の方がまとめた本。
デジタルアーカイブの意義を強調すると同時に、
日本はそれ以前に「紙」の記録がなさすぎることを指摘している。
公にそれを実施する役人が少なすぎる。
政治の世界で公文書の保管、管理の遅れを指摘する声は以前から知っていた。
文化にもそれが及んでいるというのは、ある意味必然ではあるが、お寒い限りだ。
そんな状態で何が美しい国、ニッポン、だ。
もちろん一政治家の問題ではなく、国のしくみ、思想自体の問題だろうが、
政治を動かす立場の国会自体にそうした考えがあれば、反映されるはず。
自民党、もしくは自民党を動かすコアな部分に、そのあたりの意識が薄い、
もしくはない、としか言いようがない。
文化力はそうした国の力に頼ることなく民間で進められればいいが、
実態としてはそうもいくまい。
そうしたことをうかがわせる本だった。