あらすじ
「黒澤明」というと、怒鳴ってばかりの傲慢な強い男というイメージがあるかも知れませんが、悩み苦しみ傷付きながらも、転んでは起き転んでは起き、それでも素直で純真で茶目っ気たっぷりに八十八年の齢を生き抜いた一人の人間に他なりません。映画を少しでも良いものにしようと夢中になり過ぎて、暴言や毒舌も多い人でしたが、駄々コネの子どもが欲しいものを手に入れたいのと同じで、真っ直ぐなだけの無垢な人でもあったのです……。――日本映画の巨匠・天皇とまで呼ばれた父を持ち、さらに活躍の場を同じ映画という世界に置く著者は、天才クロサワの人間的魅力の一番のファンであり、理解者として、黒澤明の言葉を読み解きます。元気になりたい時、自信を取り戻したい時、夢を追う時……「100の至言」は励ましをくれます。本物の男が語る言葉は、読み手のこころを映す鏡となり、元気をくれる特効薬です。
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Posted by ブクログ
いろんな人の大事にしている言葉が好きなので、読んでみた一冊。仕事が本当に好きで取り組んでいたんだな、ということは伝わってきたけど、正直期待通りというか本としては普通な感じでしたね。^^;嬉しかったのは「美味しいものを食べて機嫌の悪い奴なんていない」って黒澤監督も仕事仲間との食事を大切に考えていたこと。自分も同じことを考えて、職場でも地域でも食べ歩き隊のようなグループを作ったりしてみんなで一緒にうまいもんを食べる機会をつくるようにしていて、黒澤監督もそうだったんだって思うと「ですよね~」って言いたくなりました。1回でいいから、一緒に飲んだりしてみたかったなとか。
Posted by ブクログ
前から欲しくて探していたけど見つからなかった本を発見した。
「前向きなんていうけれど、人間みんな前に歩くんだ。」
「くよくよしても仕方ない。飯食って寝るだ。」
「わからなければ、皆が走っているほうに走れ。」
「切り捨てるのも選択の一つである。」
いろいろと、心に留めておきたい言葉がいっぱい。
そして、一番響いたのが、
「何もないところからものを創り出していると思っているのは
人間の驕りだよ。生まれてから今までのどこかで、耳にし、
目にした何かが、知らず知らずに入り込んだ記憶が、何かの
きっかけで呼び覚まされて動き出す。そうやって、創造して
いくんだと思うよ。」
「知らず知らず」の記憶が新しいものを生み出す。
いろんなものに触れて、感じて、勉強して。
そのなかからいいものができたらいいね。
わしもがんばろっと。