【感想・ネタバレ】他人じゃないけれど【SS付き電子限定版】のレビュー

あらすじ

【電子限定版】2011年にAGFで販売された小冊子「Chara Collection Petit」掲載の番外編、「恋人ではあるけれど」収録。●画家だった父を亡くし、父の後輩の久代(ひさよ)に引き取られた篤史(あつし)。少しでも久代さんの役に立ちたい──。仄かな思慕を秘めて家事をこなす篤史に、一人息子の忍(しのぶ)は意地悪。五歳年上の義兄は、超モテるのに、なぜか誰とも長続きしない端正な男前。篤史を「もらわれっ子」と揶揄いながら、その眼差しは時折熱っぽい。忍は俺が嫌いなの…? 密かな不安を抱える篤史は、ある日久代への恋を忍に知られて!? ※口絵・イラスト収録あり

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Posted by ブクログ

ネタバレ

たったひとりの家族だった父を亡くし、その友人の男(息子一人あり)に引き取られることになった少年のお話。

おもしろかったです。「家族もの」ということで、泣ける展開がありつつも、温かく幸せな気持ちになれるお話でした。

強がりながらも心に寂しさを抱えどこか危ういところのある主人公。彼の行動はいちいち健気で胸が痛くなるかわいさでした。
主人公への想いを抑えようとして抑えきれない相手役にはニヤリ。普段キリッとしているのに、実は"あんな感じ"で主人公絡みで暴走してしまうのに大変萌えました。

そしてかなり浮世離れしているかと思いきや、ちゃんと"わかってる"お父さんは最高だと思います。

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2012年02月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 画家だった父を目の前で亡くし、父の後輩だった久代に引き取られた篤史。
 本当の家族ではないのに関わらず、自分を養ってくれている久代の役に、少しでも立ちたくて、家事をこなす篤史に、久代の本当の息子である忍は意地悪である。
「もしかしたら、忍のことは自分が嫌いなのでは?」という不安があり、ますます一生懸命、家事に取り組む篤史だったが……

 という話でした。
 登場人物すべてが優しいのだけれど、ちょっとしたことがすれ違いを生んでしまう。
 しかも、血のつながらないことで物語が余計に複雑になってしまう……。

 養子縁組をせずに本当の家族にしなかったことも、相手を思ってのことだったのに、それが「家族じゃないから」という気持ちにつながってしまう……というのはちょっと切なくて。

 どんなに相手を思っていても、その人にとって何がいいのかはきちんと聞いてみないとわからないってことなんだなと改めて再確認しました。

 ちょっと切ない家族にまつわる話を読みたい方にオススメです。

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2022年04月30日

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