あらすじ
お母さんお願い、掃除して……働きすぎてうつになりかけ、休息を求めて故郷に帰った能理子。しかしそこで目にしたのは、ゴミ屋敷と化した実家だった! 母も妹も弟も、誰も掃除する気はないらしい。「私が片づけちゃえば全部解決! 」その思いで汚部屋に挑み始めるも、なぜか思い通りにはいかなくて……! ?
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Posted by ブクログ
片づけられない人が片づけを頑張ったり、片付けられない配偶者や親に片づけ習慣を身につけてもらったというエッセイ漫画は増えましたが、片づけられない人の家族視点で思いを綴るものは初めて読みました。なるほど!と思いました。掃除好きと自称する作者の片づけ・掃除のコツもわかりやすくて見習いやすく良いです。自分が片づけをする時に心掛けたいことばかりです。生きている限り続くであろう、片づけと掃除...続編楽しみにしています。
Posted by ブクログ
片づけを通して浮かび上がってきた家族の問題、自分の問題に悩み、模索する作者のエッセイ。
漫画なのでとても読みやすいし、癖のない絵でサラッと書いてありますが割と闇深い。
部屋が綺麗になって家族みんなも喜んでみんな心機一転がんばろう!とモチベーションあがるかな!と期待するも、綺麗になった部屋と対比するように家族個々の心のドロっとした感情が溢れ出てしまったという葛藤がリアルだった(作中には毒出しとあった。まさに)
その毒と向き合うもすぐに解決するものでもなく、作者本人もその問題と共に生きようと決意して漫画は終わります。
汚部屋やゴミ屋敷を作り出す人の闇を少し垣間見た気がします。
でもそこまで汚くなくても案外どの家庭にも転がってる闇なのかもしれません。
Posted by ブクログ
掃除をするというのは、
心の整理をすることであり、
それまでの生き方を確認する行為であり、
自分がどんな生き方、暮らし方をしたいのかを
問われることであり、
特に人の生き方に介入することでもある。
その中で
「自分」を片付けちゃわないようにするのが
たぶん大事だ。
・・・p137 より抜粋。
片付けれない家族が自分にも居る
タイトルにひかれて思わず購入 4人家族で作者以外誰も片付けない状況は羨ましくないですが 其の片付け遂行能力は惹かれます しかしこんな有能な方でも家族の汚家を綺麗に維持するのは至難の業なのがガッカリしたようなホっとしたような・・・
Posted by ブクログ
ゴミ屋敷、断捨離、掃除方法などがコミカルに描いてあるマンガだと思って借りたが、どんどんと読み進めていくうちに、思っていた以上に重たい内容に…。
主には家族のハナシ。そして作者自分を見つめるハナシ。
作者が自立した女性で、ライターでイラストレーターで、父親で長女で綺麗好きで…と、なにかとできすぎる人だからこそ生まれる悩みなのかなと。
掃除の奥深さ、エッセイの中でも、文字もちょうど良いボリュームで絵柄やギャグもくどくなくスッキリしていて読みやすい本だと思う。
Posted by ブクログ
他人事ぢゃないのよ。
娘の部屋が汚いのよ。 と読んだ本。
ぃやぃや、どんな気持ちがあろうとなかろうと
やっぱりこざっぱりと暮らすに越したこたぁないよ?
ちょっと家族との軋轢があったって
そこは揺るがないで良かろうもん。
読む前は 家族が家を片付けられない 話かと思ってたら
著者さんが家族を片付けられない お話やったんね。
良くも悪くも、著者さんは気持ちが細やかなかたなんやろねぇ。
Posted by ブクログ
家族を片付けるというか、家族解散の話なのかなと思ったら違った。
片付けても片付けても、やったそばから家族が散らかしていく。
それは他の家族たちが片付けられない問題があり、片付けられる筆者への負い目となっていた。
そのもやもやした感じ、どっちの立場もわかるな。
この家族と筆者は、一緒に暮らさない方がうまくいくのかもしれない。
結局、一緒に暮らさなくなって家は多分また汚くなっているだろうし、筆者はうつを抱えつつまた一人暮らしをすることとなった。
きっとそんなものなんだろうな。
100%の解決などない。お互いの落とし所をはかっていく感じがリアルで正直で良かった。
思っていた内容と違いました
片付けの話と思って読み始めましたが、3分の2くらいは家族との関わりや作者自身の心の話が多く、そちらがメインのようです。絵が軽いテイストのようで、内容は割りと重めでした。前半の掃除の仕方は勉強になるところがありました。片付けが終わってスッキリ〜では終わらず、片付けられない家族との生活は衛生面でも精神的にもよろしくないなぁと読後感はあまりよくありませんでした。同じ悩みを持ってる方は共感できるのかな。