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Posted by ブクログ
面白かったです。
ハーレクインシリーズがブレイクするそもそものきっかけ、その一冊となった不朽の名作。
とても興味を持って読み始めました。
ジャンル分けでいうと、「シークレットベビー」ものということになるんでしょうか。
私はそれなりにハーレの小説は色々と読んでいるので、これを読んで特に目新しいという感覚は正直ありませんでした。
ただ、この作品の初刊本が出たのは今からだと40年近く前のことです。
当時、私はまだ中学生でした。その頃の読者には、このテの小説はそれこそ電撃ショックものの面白さ、目新しさではなかったかと想像してしまいました。
ストーリーとしては、第三者によって残酷にも恋人と引き裂かれたヒロインが別離後、妊娠に気づき、シングルマザーとして出産、我が子を育てています。
そして、愛息子が気管支が弱いため、医者に転地療養を勧められていて、それにはお金が必要です。
そのため恥を忍んで、息子がいることは伏せたまま元彼にお金を借りにゆく、、、という出だし。
二人を引き裂いたのは、彼の両親や婚約者でしたが、当事者たちは誤解し合ったままなので、当然、再会後も感情的に激しく対立します。でも、対立しながらも、同じ分、激しく惹かれ合ってもいるんですね。
やがて、ヒロインはイギリスに戻り、彼女を追いかけてヒーローがやって来る。
初めて誤解が解けて、彼は息子がいることを改めて知るわけです。
ハーレの定番といえば定番。
特に印象に残ったのは、情景描写、特に風景描写がとても美しいこと。
ヒロインが元彼を訪ねてプロヴァンスを訪れるという設定ですが、プロヴァンスの美しい名所風景が実に生き生きと描かれていて、読みながら言葉から風景が目の前に浮かぶようで、とても勉強になりました。
大好きなハーレクインシリーズの最初の一冊が読めるなんて、とても幸せだと思いました。
面白かった
©︎1972年の作品
全く古さを感じません。携帯とかパソコンとか一切出て来ないからか、時代背景がわかりません。面白く一気に読めました。悪役がヒーローの母とヒーローの許嫁とは読んでいてどうなる事かと思いましたが、最後のハッピーエンドの後にチョット頭を過ぎったのは義理の母になるのに大丈夫かと思いました。